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迷惑度「急上昇」、満員電車の背負いリュック

11/5(月) 4:40配信

東洋経済オンライン

 電車の中はれっきとした公共空間。にもかかわらず、昼間の電車内では周囲の目を気にすることなく迷惑行為を堂々としている人を、時折、見掛ける。逆に、満員で身動きが取れない朝の通勤列車内では、通常なら気にもならない乗客の振る舞いに腹が立つこともあるだろう。

【迷惑行為ランキング】「荷物の持ち方・置き方」が12位(2009年)から3位(2017年)に上昇

 最近増えているのが、リュックサックやショルダーバッグをめぐるマナーの問題だ。従来、ビジネスマンが使うバッグといえば、手提げのブリーフケースが定番だった。しかし、クールビズの影響などでノーネクタイやジャケットスタイルといったカジュアル化が進むと、ショルダーバッグを肩に掛けたり、リュックサックを背負ったりして出勤する人が増えてきた。

 最近では手提げ、肩掛け、背負いというあらゆるニーズに対応する「3WAYバッグ」や、ビジネスシーンにマッチする上品なデザインの「ビジネスリュック」が人気を集めている。これらのバッグは両手がフリーになるため、スマートフォンを使いやすいなどメリットが多い。

■人気のリュックが迷惑行為に

 しかし、満員電車の中で肩から掛けたり背負っていたりすると、自分では気づかないうちに周囲の乗客に迷惑になることがある。「扉付近の席に座っていると、立っている女性のトートバッグの角が顔にぶつかる」「前に立っていた男性のリュックに押される」といった声はよく聞かれる。

 全国72社の私鉄が加盟する日本民営鉄道協会(民鉄協)では、毎年ホームページ上でアンケートを行い、その結果を「駅と電車内の迷惑行為ランキング」として発表している。現行のスタイルでアンケートを始めた2009年から昨年までの9年間の推移を見ると、「荷物の持ち方・置き方」が2009年の12位から2017年には3位に上昇していることがわかる。

 このアンケートでは、それぞれの迷惑行為の内訳についても質問を行っている。「荷物の持ち方・置き方」の内訳は以下のとおりだ。

 この内訳を見ると、荷物の持ち方や置き方のうち、もっとも迷惑に感じるのはリュックサックやショルダーバックの持ち方だということがわかる。こうした状況を受け、関西では今年3月に20の鉄道事業者が共同で「車内でのリュックサックは、前に抱えるか網棚の上に置くなど、他の方のご迷惑にならないようお願いします」というポスターを掲出した。首都圏では各鉄道会社がポスターやステッカーの掲示に加え、アナウンスにより、マナー向上に取り組んでいる。

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