ここから本文です

山口鉄也が気になる山本由伸。飛躍の秘訣は「冷静さ」にあった

11/7(水) 8:20配信

webスポルティーバ

 巨人のみならず、球界を代表するセットアッパーとして活躍した山口鉄也が、今シーズンをもって現役を引退した。その約1カ月前、2軍で調整を行なっていた山口へのインタビューで「注目する投手は?」と尋ねたところ、今シーズンに飛躍を遂げたある男の名を挙げた。オリックス2年目の山本由伸である。

【写真】パの猛者もタジタジ。無双のオリックス19歳セットアッパーは何者だ?

 高卒1年目の昨シーズンは、1軍で5試合に先発して1勝1敗。しかし今シーズンはセットアッパーとして主に8回を任され、54試合に登板して4勝2敗32ホールド1セーブ、防御率2.89という堂々の成績を残し、新人王候補に名前が挙がっている。

 150キロ台のストレートと落差のあるフォークで、パ・リーグの強打者たちを沈黙させた山本に、活躍の理由を自己分析してもらった。


──元巨人の山口鉄也さんは、山本投手を「高卒2年目であの球が投げられるのはすごい」と絶賛していました。

「すごくうれしいですね。子供の頃はよく巨人戦を見ていて、毎日のように登板してしっかり打者を抑える山口さんを『すごい投手だな』と思っていましたから」

──セットアッパーとして大活躍した今シーズンの自己評価は?

「知らず知らずのうちにいい成績になっていたという感じです。それでも技術面に関しては満足していません。さらに磨きをかけていこうと思います」

──シーズンは長かったですか?

「(4月23日に)1軍に昇格してからの2カ月間は長く感じましたね。勝手がわからないので、立ち振る舞いに戸惑いました。その後は徐々に慣れてきて、あっという間に毎日が過ぎていきましたが、7月のオールスター明けに自分から『ファームで調整したい』と申し出ました。異変があったわけではなく、『このままだとパンクする』という予感があったからです。

 首脳陣からも、『何かあって長く離脱されるより、10日間(1軍に再登録できるまでの最短期間)で戻ってくれるほうがありがたい』と、認めてもらいました。そこでリセットすることができたのは大きかったです。来シーズンは最後まで1軍で投げられるよう頑張ります」

──昨シーズンは、2軍、1軍でも主に先発として活躍していました。そこからセットアッパーとして起用されるまでの経緯は?

「ルーキーイヤーから今シーズンの開幕までは、主にファームで先発を任されていました。1軍でローテーションを担うピッチャーを目指していましたが、リリーフ陣の層を厚くするというチーム方針で、そこに僕が入ったという感じです。それを伝えられたのは、2軍で先発する予定だった3日前の夜。小林(宏)2軍投手コーチから、『3日後から1軍の中継ぎのゲームメンバーに入ってもらうから』と電話があったんです」

──突然の出来事だったのですね。

「前触れはなかったですね。その電話の際に、『1軍に上がったら7回か8回の勝っている場面で登板させると聞いているから、これからの野球人生においてもいい経験になるぞ』と背中を押されました。

 先発との違いは、野球のことを考える間隔の長さです。セットアッパーは投げた翌日もマウンドに上がることがあるポジション。毎日ベストの状態にしなければいけないと思い、食事面から気をつけて調整を行なうようになりました」

──西武の打線、ソフトバンクの柳田悠岐選手など、強打者と対戦する際に気をつけていることは?

「長打だけは打たれないよう警戒しています。試合の流れが大きく変わりますからね。短いイニングを任されるセットアッパーでは1球の失投が命取りになりますから、より丁寧に投げることを心がけています」

──今でも先発に未練はありますか?

「めちゃくちゃありますよ(笑)。先発で投げたいという思いは常に持っています」

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

スポルティーバ
10月31日(水)発売

定価 本体1,593円+税

フィギュア特集『羽生結弦 新世界を拓く』
■羽生結弦インタビュー
■トロント公開練習フォトギャラリー
■アイスショープレイバック

あなたにおすすめの記事