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羽生結弦と「韓国のユヅ」、不思議な距離感と共通点

11/8(木) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 表彰台上の「王者」はカメラのフラッシュを浴びながら隣に並ぶ「若い彼」に優しく手を差し出した。彼はためらうような仕草を見せながら、それでも王者の隣に立った。兄弟のように親しくもあり、同時にライバルのようでもある不思議な距離。一体、2人の関係は──。

 11月4日(日本時間5日)に閉幕したフィギュアスケートGPシリーズ「フィンランド大会」。羽生結弦(23才)は4つの世界新記録を打ち出した。4回転トウループとトリプルアクセルのコンビネーションは世界初の快挙。ショートで106.69点、フリーでは憧れのエフゲニー・プルシェンコ(36才)がかつて演じた『ニジンスキーに捧ぐ』をオマージュした新プログラムで190.43点、総合得点は297.12点。結果的に、すべてが今季のルール改正後の世界最高得点だった。

「やっと新しいスタートを切れた」と語り、今季最高の点数を叩き出したフリーの演技終了後も淡々とインタビューに応じた。

 羽生が滑走する4番前、緊張した面持ちで滑り出した17才の少年がいた。どことなく羽生に雰囲気が似ている。BGMの『ロミオとジュリエット』に合わせた演技で、4回転トウループを成功。しかし、続いた4回転サルコウで転倒。その後のコンビネーションジャンプも回転不足だった。ファンが固唾をのんで見守った中、羽生もまた他の出場者の誰より、彼を気にかけていた。羽生が特別視するのは、韓国の男子フィギュアスケート選手、チャ・ジュンファン(17才)だ。

◆羽生より若く4回転を跳べた

 羽生とジュンファン──。2人には浅からぬ縁がある。出会いは3年前、羽生がオフシーズンを過ごすカナダ・トロントのスケート練習場「クリケットクラブ」だった。

「そこは羽生が2012年から指導を受けるブライアン・オーサー氏のチームの練習拠点。ジュンファンは“どうしてもオーサー氏に指導してもらいたい”と自ら志願。2015年3月、韓国からトロントへと渡りました」(フィギュア関係者)

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