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風間八宏監督に北健一郎が体当たり取材。とんでもないメンタルの持ち主だった

2018/11/8(木) 11:03配信

footballista

■勝てない時期もお客さんが減らなかった

―― 8月11日のJリーグ第21節・鹿島アントラーズ戦では4万3579人という、豊田スタジアムの最多観客数を塗り替えました。驚くべきは、その試合前の時点で名古屋が最下位だったということ。普通は勝ててないクラブは集客が落ち込むはずじゃないですか。でも、名古屋は相関関係からしたらおかしいことになっていて、勝てていない時期もお客さんが減らなく、勝てるようになったら当然どんどん伸びていく感じになっている。なぜ、名古屋は結果に左右されずに、観客数を伸ばしていけているのでしょうか。

「小西さんもフロントの人たちも同じ考えを持ってくれているからだと思う。みんなが『もっと良くするために、どうするか』という目線で考えている。そこで、人のせい、モノのせいにする人がいない」


――「人のせい、モノのせいにしない」というのは、風間監督がうまくなるための絶対条件として選手に求めてきたものですよね。

「例えば、勝てない試合が続いている時期でも『チームが勝ってないからお客さんなんて来ないよ』なんて言う仲間は1人もいない。それぞれの場所でそれぞれがどうすれば本当に楽しいピッチになるかを考えて、全員が今できる最良の仕事を探している。とにかくクラブが一つになって努力をしていることをみんなが理解している。そこに多くのお客さんの期待が乗り、ここにしかない形ができていると思う」


―― 名古屋という土地に来てから1年半ぐらい経ちますが、改めて、どんな印象を受けていますか?

「一番驚いたのは、こんなに隔たりがないのかと」


―― 隔たりがないというのは?

「名古屋に来る前は、愛知県のサッカー協会、大学、高校など、いろんなものにもっと壁、隔たりがあると思っていた。でも、全然なかった。みんながグランパスを応援してくれるし、グランパスも一緒にいろんなことをやれるようになっている。プロチームが王様でもない。協会が王様でもない。みんなで面白いことを作ろうねという空気ができている」


―― そういう人たちを巻き込んでいけば、豊田スタジアムが常に満員になっていくかもしれません。

「もちろん俺たちの第一の仕事は魅力的なものを作ること。さっき言ったとおり『なにをやっているのかわからないけれど面白い』というのを作らなければいけない。それは大事なところではあるけど、だからと言ってそこだけをやっていればいいかというと違う。

 愛知のサッカー選手はみんなここにおいでじゃないけど、グランパスの選手のプレーを見てもらったり、グランパスの指導者と交流してもらったり、みんなが垣根を越えて付き合えば面白いものができるんじゃないかな。それができるだけのポテンシャルがここにはあると思う」



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後編に続く

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最終更新:2018/11/8(木) 11:03
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