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【海外ボクシング】ウィークエンド・プレビュー クルーザー級の重要ファイトが集中開催

11/8(木) 22:45配信

ベースボール・マガジン社WEB

11月10日/マンチェスター(イギリス)

★4団体統一世界クルーザー級タイトルマッチ12回戦
オレクサンダー・ウシク(ウクライナ)対トニー・ベリュー(イギリス)

【この記事の写真】ウィークエンド・プレビュー

 WBSSファーストシーズンのクルーザー級で優勝し、WBA、WBC、IBF、WBOの主要4団体の世界タイトルを独占したウシクが、ベリューの挑戦を受ける。

 予想を立てるならウシクの優位は動かない。このサウスポーはとにかく速くて、またよく動く。パンチ力はさほどではないが、ロングレンジからのしつこいジャブもタイムリーショットはあるし、インサイドでもいやらしくショートパンチを集めることもできる。その戦法にはいよいよ磨きがかかっており、ちょっとやそっとでは攻略できそうにない。

 ベリューが頼りにするのはやはり体力だ。コンゴの偉材イルンガ・マカンブを劇的な逆転KOで破り、クルーザー級で初めて世界王座をつかんだ後は、いったんヘビー級でツアーを開始。古豪デビッド・ヘイ(イギリス)を連続してTKOで勢いを増している。巨大化するヘビー級戦線参加をあきらめ、万全を期して本来のクルーザー級に体重を落としてきた。「ウシクの好きなようにはさせない」と勇ましい。地元の熱烈な声援をバックに、どこまで迫れるか。

 前座にはアンソニー・クロラ、リッキー・バーンズとふたりの元世界チャンピオンが出場する。3階級制覇を達成しているバーンズはスコットランド出身だけに、それほどでもないかもしれないが、生粋のマンチェスターっ子、クロラは、ホルヘ・リナレス(ベネズエラ/帝拳)に敗れた後も人気は絶大だ。

 やや峠を越えた感もあるこのふたりより、出場予定のジョシュ・ケリー(イギリス=ウェルター級)、ドミトロ・マイトロファノフ(ウクライナ=ミドル級)のほうがおもしろいかも。ケリーはプロ6戦目で元世界王者のカルロス・モリナ(メキシコ)にか勝ち、続く7戦目で英連邦タイトルを手にした秀才。もうひとりのジョシュ、テイラーの活躍がものすごいため、影に隠れがちながら、こちらも期待度は高い。プロ3戦目となるマイトロファノフは173cmとミドル級にしては小柄だが、跳ね飛ぶような鋭いステップから切り出すコンビネーションは実に小気味いい。

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