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【岩本輝雄】連覇の確率100パーセント! フロンターレはもはや“日本のバルサ”だ

11/8(木) 11:55配信

SOCCER DIGEST Web

フロンターレとバルサの共通点は?

 もう、100パーセントだね。フロンターレの連覇の確率を聞かれたら、なんの迷いもなく、100パーセントと言い切れるよ。サンフレッチェがトーンダウンしてきているのは少し残念だけど、それを差し引いても、フロンターレの充実ぶりは半端ない。
 
 先日のレイソル戦も、圧倒的な強さで3-0の完勝。サイドを崩してからの家長、CKから谷口、中央をこじ開けて最後は阿部。あいかわらず、どこからでも点が取れるね。
 
 改めて感じたのは、やっぱりフロンターレのサッカーは見ていて楽しいってこと。結果を出したうえで、ここまで楽しませてくれるJクラブは、他にないと言っても過言ではない。
 
 ヨーロッパで言えば、まさにバルセロナのような存在。バルサのサッカーを見ていると、『サッカーってこんなに簡単なんだ』と思い知らされる。フリーの選手にパスを預ける。スペースがあれば、そこを使う。敵がこなければ、ドリブルで前に運ぶ。やっていることは、シンプル。難しいことはしていないけど、当たり前のことを、当たり前にこなして、ゲームを有利に進める。
 
 フロンターレのサッカーも、まさにそれ。今のサッカー界は、サイドからスピーディに攻めるのがトレンドのひとつでもあるけど、こんなにゆっくりパスを回してもいいんだと教えてくれる。基本はボールを動かす。だから無駄な体力を使わなくてすむし、ここぞという時にパワーを出せる。
 
 もちろん、悪い時間帯もある。状況によっては、2ボランチとトップ下の距離感が離れて、うまくボールをつなげられない時がある。でも、フロンターレの凄いところは、問題点があれば、すぐにピッチ上で修正してしまうこと。相手がこう来るなら、プランAを止めて、即座にプランBを発動できる。そういう柔軟性も染みついているよね。
 

誰が出ても戦力をキープできる総合力の高さ

 連覇を目前にして、“川崎スタイル”は完成の域に達しているんじゃないかな。そんなフロンターレを倒すには、徹底したマンツーマンで前からフルプレスをかけるのが最も効果的かもしれない。ただ、それさえもいなす熟練のパスワークがあるから、ね。
 
 自分が現役だと想像して、今のフロンターレにどうやって立ち向かうのがベストかと考えると……無理。勝てるイメージがまったく浮かんでこない(笑)。それぐらい、隙がないと思う。
 
 レイソル戦は、負傷明けでコンディションが万全ではないボランチの大島、左SBの車屋が不在、守護神のチョン・ソンリョンは天皇杯の山形戦での退場による出場停止と、何人かの主力を欠いていた。それでも、ボランチには若い下田、左SBには実力者の登里、GKには新井が入って、しっかりと勝利に貢献するパフォーマンスを披露。誰が出ても戦力をキープできる総合力の高さを示した。
 
 サポーターの存在も本当に大きいと思う。等々力にはたくさんの人が集まって、しかも盛り上げ方も上手い。どのタイミングで拍手するかも分かっている。ああいう応援を受けると、選手としては“ノッてくる”からね。間違いなくチームの力になっていると思う。
 
 連覇に向かって、死角なし。アウェーのセレッソ戦も行くつもりだけど、現地で歓喜の瞬間を見届けられるかな。
 

最終更新:11/8(木) 11:56
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