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たった15年で10倍以上に…「コイン投資」驚異の真価をご存知か

11/8(木) 10:00配信

現代ビジネス

15年で98万円→1650万円

 今回は私が投資を推奨するコインについてお話ししたいと思いますが、その前に予備知識として、最近のコイン市場について触れておきましょう。

 何と言っても、まず目を引くのはイギリスコインの急騰ぶりです。イギリスの希少コイン指数については第3回目でご紹介した通りですが、実際にコインオークションの落札相場を見ても、イギリスコインの相場上昇には驚かされます。

 今、私の目の前に、日本の大手コイン商「銀座コイン」が開催するオークションのカタログがあります。同社が年に一度開く「銀座コインオークション」は国内で最も長い歴史を持ちますので、過去の落札相場の推移をチェックする際には大変便利です。

 例えば16年前の2002年に開かれたオークションカタログを見ますと、以下のような落札記録が見えます。

 1. ジョージ3世統治下1821年に鋳造されたクラウン銀貨、通称「スリーグレイセス」。未使用状態:98万円

 2. ジョージ4世統治下1826年に鋳造された5ポンド金貨。未使用状態:98万円

 3. ヴィクトリア女王統治下1839年に鋳造された5ポンド金貨、通称「ウナとライオン」。極美品:150万円

 これに対し、昨年の同オークションでは、同じ銘柄が以下のような価格で落札されています。

 「スリーグレイセス」未使用状態:1650万円

 「ウナとライオン」極美品:1750万円

 2のジョージ4世の5ポンド金貨は出品がありませんでしたが、先週10月21日に開催された「オークション・ワールド」では、同コインの未使用品が1010万円で落札されました。

 以上を取りまとめますと、この3銘柄はわずか15年ほどの間に、このように大きく値を上げたことになります。

 「スリーグレイセス」未使用品:98万円⇒1650万円
「ウナとライオン」極美品:150万円⇒1750万円
「ジョージ4世5ポンド」未使用品:98万円⇒1010万円

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注)コインは状態によって大きく価格が異なります、上記の事例では状態が同程度のコインを抽出いたしました。
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 上記のように、イギリスの一部コインが大出世した一方で、この間ほとんど値動きしていない、かわいそうな銘柄群もあります。

 例えば1600年~1800年にかけ、神聖ローマ帝国(今のドイツからオーストリア、ハンガリーあたりにあった国です)で発行された、ターレルと呼ばれる大型の銀貨です。当時の神聖ローマは多くの公国に分かれており、それぞれ独自の通貨を発行していました。

 多くのターレルは表面に統治者の肖像が描かれており、裏には都市の景観やハプスブルグ家の紋章などがデザインされています。このターレルは素晴らしい出来映えで、技術的にも芸術的にも世界最高水準にあったことは間違いありませんが、投資の対象としてはパッとしません。

 相場はこの20年ほどほとんど動いておらず、未使用クラスの良品ですら、いまだに一枚20万円も出せば買えます。多くの公国が独自の通貨を発行しており、銘柄や発行枚数が多いという理由もありますが、決してそればかりではありません。コインの相場にも人気の移り変わりがあり、その波にうまく乗ったイギリスのコインとは対照的に、ターレルはすっかりコレクターから忘れ去られてしまったかのようです。

 20年ほど前だったと思いますが、私はあるコイン雑誌で「人気がないイギリスのコイン」という内容の記事を目にした記憶があります。逆に当時は神聖ローマのターレルが、その図柄の芸術性や造りの精緻さによって収集家の注目を集めていたものです。

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最終更新:11/8(木) 10:00
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