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「その薬、本当に効くの…?」が遺伝子検査で分かる時代がやってくる

11/8(木) 13:00配信

現代ビジネス

 さまざまな病気の患者にとって大きな悩みの一つは、医師から処方された薬剤が時に効かないこと、あるいは予期せぬ副作用に苦しめられることだろう。これに対し米国では、薬の有効性や副作用などを予測する(一般消費者向け)遺伝子検査キットが規制当局から認可された。

 https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm624753.htm

 米FDA(食品医薬品局)は先月末、(一般消費者向けの遺伝子検査サービスを提供する)23andMe社が開発した「Pharmacogenetic Reports(薬理遺伝学レポート)」と呼ばれる新商品の発売を許可した。

 ある薬剤が本来の効果を発揮しないことにはさまざまな理由が考えられるが、その一つが遺伝的要因であることは間違いない。一般に「SNP(スニップ:一塩基多型)」などと呼ばれる遺伝子変異を持つ患者では、普通その病気に効くはずの薬が効かなかったり、深刻な副作用を引き起こしたりすることがある。

患者の意志で検査を受ける

 こうした問題に対処するために開発されたのが(前述の)23andMeの新商品だ。このサービスでは、あらかじめ同社から郵送されてきた遺伝子検査キットの容器に、ユーザー(患者)が自らの唾を吐き入れ、これを同社に返送する。

 23andMeでは、この唾に含まれるDNAを専用装置で解析することにより、(薬理効果の要因として知られている)33ヵ所の遺伝子変異を検査する。これにより「心臓発作」や「てんかん」「うつ病」など、さまざまな病気に各々投与される50種類の薬剤(処方薬と市販薬の両方を含む)に対し、このユーザーがどんな反応を示すかを予測する。

 たとえば(同サービスの検査項目に含まれる)「CYP2C19」遺伝子の変異は、抗てんかん薬の「フェニトイン」や抗うつ薬の「イミプラミン」などの有効性に関与しており、場合によっては重篤な副作用を招く危険性もあるとされる。

 (23andMeによる)今回の新型検査では、患者のDNA上にある、これらの遺伝子変異をチェックすることで、特定の薬に対する患者の反応を推定し、これを同社HP上に公開。患者は自分のパスワードを使って、この検査結果を見ることができる。

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最終更新:11/8(木) 15:00
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