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女子駅伝“四つん這い”に難癖の朝鮮日報 読者からは意外な反応

11/8(木) 5:59配信

デイリー新潮

 感動的な美談か、それとも止めるべきだったか――。四つん這いになりながらも駅伝のタスキを繋いだシーンは、賛否を巻き起こした。この騒ぎに韓国メディアが目を付け、日本批判の記事を掲載。ところが、当のメディアに対して、韓国国民から、怒りの声が多数寄せられていたのである。

 あらためて騒動を振り返っておくと、全日本実業団対抗女子駅伝の予選会で、岩谷産業所属の飯田怜選手(19)がアクシデントに見舞われたのは、10月21日。運動部記者によると、

「2区を走る飯田選手が、中継所の300メートル手前で、転んで立てなくなった。彼女は、地面に膝を擦って流血しながら這い進み、次の走者にタスキを渡したのですが、レース後、骨折が判明したのです」

 その結果、最後まで諦めなかった飯田選手に称賛の声が集まる一方、レースを続行させた運営側への批判も噴出する事態となったのだ。

 一見、チームのために自らを犠牲にする姿は感動を誘うが、スポーツ評論家の玉木正之氏が苦言を呈する。

「スポーツとは楽しむもので、体を壊してまでやるものではありません。四つん這いでタスキを渡す姿に拍手を送るような光景は、とてもスポーツとは言えない」

 ボクシングでレフェリーストップがあるように、駅伝にも、ルール制定が必要なのは言うまでもないが、ともあれ、この騒動を批判の標的にしようとしたのが、韓国の朝鮮日報だった。

見習うべきだろう

 10月24日配信のネット版記事で朝鮮日報は、〈骨折しても四つん這いでたすきリレー…これが日本の精神?〉のタイトルで、騒動を解説。その上で、

《個人より集団を重視し、失敗の責任を負うことに過敏になっている日本社会が変わらない限り、こうした問題はまた繰り返されるというわけだ》

 と締め括り、日本批判を展開したのである。ところが、その2日後、今度はこの記事に対する韓国読者のコメントを掲載。そこには、

《あれが正気の沙汰と言えるのか? なぜ競技をするのかも分からないでやっているね》

 といった、記事に沿った日本批判の声もあったが、それ以上に、

《韓国人とは正反対ですね。韓国人は他人の立場を考慮せず、断固として自分の利益を追求するでしょう》

《徹底した責任意識と、他人に迷惑をかけてはならないという考え方は見習うべきだろう》

 記事に異論を唱えるコメントが圧倒的に多く寄せられていたのである。

 元朝日新聞ソウル特派員でジャーナリストの前川惠司氏は、

「朝鮮日報の予想とは違う反響が読者から起きてしまったのでしょう。けれど、韓国社会への不満は、すなわち現在の文在寅政権への不満でもあります。保守系の朝鮮日報としては、文大統領批判に使えると踏んで、このコメントを載せたのではないでしょうか」

『悪韓論』の著書もある評論家の室谷克実氏も、

「韓国の国内では、反日の流れが続いていますから、表立っては言えません。でもネット上のコメントでしたら自分に実害が及ばない。自国への不満の裏返しで、日本を羨ましいと思う感情の現れだと思います」

 日本に矛先を向けたつもりが、裏目に出た結果に。無論、そのことさえ、恥ずかしいとは感じていないのだろうけど……。

「週刊新潮」2018年11月8日号 掲載

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最終更新:11/8(木) 5:59
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