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巨人は札束攻勢だけでは強いチームを作れないことに気づくべきだ/廣岡達朗コラム

11/9(金) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

生きた金と死んだ金

 翻って近年の巨人で、FAで獲得した選手のうち、このチームのために……と身を削ってプレーしている人間がどれだけいるだろうか。

 同じ金を使うにしても生きた金と死んだ金があるということを、日本人は分かっていない。球団の頭の中は儲けることばかりだ。札束攻勢だけでは強いチームなど作れないことにいい加減気づくべきだ。

 結局、巨人の野球とは何かという精神が、正しく受け継がれていない。確かに時代は流れている。だが、私には「いまは時代が違うから」という考えが納得できない。「野球とはこうだ」と指導者が言わなければいけない時期に来ている。そういう指導者がいて初めて、ジャイアンツは熱い血の香りが漂う、魅力あふれる球団に生まれ変われると思うのだ。

●廣岡達朗(ひろおか・たつろう)
1932年2月9日生まれ。広島県出身。呉三津田高、早大を経て54年に巨人入団。大型遊撃手として新人王に輝くなど活躍。66年に引退。広島、ヤクルトのコーチを経て76年シーズン途中にヤクルト監督に就任。78年、球団初のリーグ制覇、日本一に導く。82年の西武監督就任1年目から2年連続日本一。4年間で3度優勝という偉業を残し85年限りで退団。92年野球殿堂入り。

写真=BBM

週刊ベースボール

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