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「骨肉相続」戦慄の実例 不倫で家を捨てた母親が突然やって来て…

11/9(金) 16:00配信

マネーポストWEB

 新聞を開くと、おどろおどろしい言葉が飛び込んできた。〈弟が狙う3億円の駐車場を守った兄の秘策〉〈遺産2億円の分割で弟妹を説き伏せ全不動産を相続〉──。月刊誌『家主と地主』の新聞広告に躍る相続トラブル事例だ。

 不動産経営者向け月刊誌『家主と地主』(創刊は2003年)は不動産投資や賃貸経営についての情報を提供する雑誌だが、広告の強烈さは家主や地主以外の人々の間でも話題になった。

〈サスペンスドラマかと思った〉〈闇が深すぎる〉〈思わず書店に買いに行った(笑)〉と、ネット上でも大いに反響を呼んでいる。最新の11月号では〈相続の理不尽に打ち勝つ骨肉の争い解決法〉と題して、相続の大特集を組んだところ、早くも完売ペースで売れているそうだ。同誌編集長の永井ゆかり氏がいう。

「雑誌の性質上、当初は不動産関連の相続トラブルを軸に考えていましたが、取材を進めてみると、不動産が絡まないケースも少なくなかった。そのため今はあらゆる角度から幅広く相続問題を扱っています」

 同誌編集部に日々寄せられる相談には、トラブルの原因、そして解決のヒントが隠されている。

相続権利者の盲点

 思わぬ相続人の“登場”でトラブルが起きるケースがある。

 埼玉県在住の50代男性A氏は昨年末、兄を急な事故で亡くした。独身貴族を謳歌していた兄には都内のマンションと4000万円ほどの預金があり、A氏は妹とともに相続の手続きを開始した。

 だがその矢先、思わぬ人物が目の前に現われた。40年以上前に家を飛び出し、不倫相手のもとに走ったA氏の母親だった。

 どこで兄の死を聞きつけたのか、家族を捨てたことへの謝罪もなく、遺産相続を主張する母親にA氏は怒り心頭。すぐに税理士に相談した。

 だが返ってきたのは驚きの言葉だった。

「お兄様には配偶者も子供もいないので、母親だけが法定相続人になります。あなたと妹さんに相続権はありません」

 民法上、被相続人に法定相続人の第1順位である配偶者と子供がいないケースでは、第2順位は父母、祖父母となり、兄弟は第3順位となる。理不尽な「法の壁」にA氏は言葉を失った──。

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最終更新:11/9(金) 16:00
マネーポストWEB

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