ここから本文です

気力低下、立ちくらみ…更年期世代に多い「腎」の不調。「腎虚の舌」の特徴とは?

11/9(金) 18:10配信

OurAge

更年期世代にはさまざまな不調が出るが、漢方的には「肝熱」と「腎虚」が多いのだそう。
「『腎虚』になると、気力や体力が低下し、立ちくらみや耳鳴り、トイレが近くなるなどの症状が出ます」と漢方薬剤師の樫出恒代さんは話す。

自分の現状を知る簡単な方法は、舌を見ること。漢方においては「舌診」は重要だ。「舌には、その人の体調が面白いように映し出されています。毎日、鏡の前で舌をチェックする習慣をつけましょう」と樫出さん。舌を見るポイントは色、形、苔(こけ)のつき具合だそう。
「健康で若々しい舌は、薄紅色で滑らかな形で、苔が偏りなく薄く生えています。そんな舌を目指してください」

「腎虚」の人の舌をみると、全体にグレーがかっているのが特徴。「腎虚」の人の舌からわかる特徴や漢方薬の例をご紹介しよう。

≪腎虚の舌の例≫

◆ダラ~ンタイプ

 
[特徴]
舌がダラ~ンとしていて、力がない。側面が波打っている。舌を出せない人もこのタイプ。

[起こりやすい更年期症状]
疲労感が強く、何をやってもだるくなる。胃腸が弱く、少し食べすぎるともたれてしまう。ストレスがたまりやすい。

[漢方薬の例]
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)…ストレスで滞った気を正常に整え、胃腸の消化吸収を高める。
・双参(そうじん)…滋養強壮効果で疲労を撃退。腎虚全般に効果的。

◆奥に苔があるタイプ

[特徴]
舌に力強さがなく、全体にグレーっぽいのは腎虚の特徴。奥に苔が集中。

[起こりやすい更年期症状]
肩コリ、不眠があり、先々のことが不安になる。つねに心配事に悩まされるタイプ。老後への不安感も強い。寝つきが悪く、眠りも浅い。

[漢方薬の例]
・鹿参仙(ろくじんせん)…心配事の特効漢方薬は鹿の角。腎の力をアップ。
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)…全身の体力を上げ、疲労感をケア。

◆正中線くっきりタイプ

[特徴]
舌全体がグレーっぽく、正中線が亀裂のように走り、くっきりしている。

[起こりやすい更年期症状]
疲労感が強く、消化不良を起こしやすい。むくみがあり、夜中にトイレに起きたり、尿もれが気になったりも。

[漢方薬の例]
・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)…体にたまった「水」を取り除く。
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)…汗のかきすぎを防止。疲れにくい体へと導く。

◆苔べっとりタイプ

[特徴]
苔がべっとり密集し、舌全体が白っぽい。舌全体も赤みがなく、グレーがかっている。

[起こりやすい更年期症状]
動悸、頭痛があり、高血圧。眠りの質が悪く、不眠が続き疲れが取れない。朝から頭痛。体が冷えやすい。

[漢方薬の例]
・釣藤散(ちょうとうさん)…慢性的な頭痛をケアし、朝からの頭痛や頭重感をやわらげる。
・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)…気分を落ち着かせ、高血圧や不眠を改善。

イラスト/内藤しなこ 構成・原文/小田ユイコ

最終更新:11/9(金) 18:10
OurAge

あなたにおすすめの記事