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異能の人・小林祐希が語る 「サッカー、農業、美容サロン、麻雀」

11/9(金) 7:20配信

webスポルティーバ

 オランダ3年目のシーズンを迎えている小林祐希。ロシアW杯出場こそ逃したものの、所属のSCヘーレンフェーン(オランダ)ではテクニックと戦術眼に優れるMFとして高い出場率を誇り、不動の地位を築いている。現在リーグ戦9位で上位をうかがうヘーレンフェーンは11日、堂安律が所属するフローニンゲンと対戦する。

【写真】海外3年目の小林祐希。ロシアW杯は「オレがいたら…とは考えた」

 一方、小林はピッチ外でも、日蘭で会社を設立するなど、周囲に流されない独特な発想を持ち、企業家としての道も歩み始めている。

 昨年9月、東京ヴェルディのジュニアユースとユースで同期だった高野光司(東京V、ギラヴァンツ北九州などでプレー後、2016年に引退)とともに立ち上げた会社は創立1周年を迎えた。昨年は岐阜県飛騨高山の酒蔵と組んで日本酒をプロデュースすると、9月には山形県南陽市で生産された有機栽培米の販売をスタートさせた。また、今年2月にはアムステルダムで美容サロンをオープン。今後は日本にも出店の予定があるという。

 現役プロサッカー選手と企業家というふたつの顔を持つ小林はどこに向かっているのか。その目指すべき道について聞いた。

――現役のサッカー選手がビジネスを行なうことには賛否ありますが、起業したきっかけは何だったのですか?

「一番のきっかけは光司が現役を引退したことです。ずっと仲間だった選手が引退すると聞いて、それで『さよなら』じゃ寂しいじゃないですか。今後も仲間でいられるためにはどうしたらいいかと考えたら、一緒にビジネスをやるのが一番いいかなと思ったんです。

 サッカー選手の引退後の道として指導者や解説者などがありますが、そうした仕事に就けるのは一部の人だけ。そんな状況で、一緒にサッカーをやってきた仲間が『あの人、サッカー選手だったけど、プロではダメだった』とか思われることを想像したら、何とかできないかという気持ちが沸いてきたんです。

 よく、『引退後のことを考えていまから準備しているの?』なんて聞かれますが、やっていることはすべて、今やりたいことです。もちろん、オレだって一生現役でいられるわけじゃないし、そのあとの人生の方が長いので、少しでも多くの人や物事に接し、人としての幅を広げたいという思いもありました。

 オレのことが嫌いな人は『サッカー選手なんだからサッカーだけやってろよ!』と言うかもしれませんが、サッカー以外のことをやっているからといって、別にサッカーに集中していないわけではないんです。むしろ、オレは人と話したりすることがまったくストレスにならないし、むしろいいリフレッシュになっています。オランダに来てからは、ひとりでサッカーのことばかりを考えることが多かったのですが、それだと頭も疲れちゃうじゃないですか」

――オフには実際に農家に足を運び、田んぼにも入ると聞いたときは、ちょっと驚きました。小林祐希と田んぼは、ちょっと結びつかなかったです(笑)。

「田んぼに行きますし、トラクターにも乗りますからね。もちろん、オレだってまさか自分が農家と関わるとは思ってもなかったですよ。でも、実際に農家に行ってみると、学ぶことも多いんです。

 オレって、根本的に男として魅力のない人の話は聞くことができないんです。サッカーの監督でも、なかには勝てない理由を選手のせいにしたり、言動がコロコロ変わる人もいますけど(笑)、それに対して、こだわりのある農家さんたちは、みんな1本筋が通っているというか、人としても尊敬できるので、話もすっと入ってくるんです。

 日本の地方には美味しいものがたくさんあるし、こだわって作られた食材も多いのに、それが広く知られていない現実もあると聞きました。そこで、それを広められれば地方の活性化にもつながるし、オレにも何か手伝えることがあるんじゃないかと思ったんです。

 オレは食べるのも飲むのも好きだし、将来的には自分の好きなものだけが詰まったホテルを作りたいという夢があります。ホテルを作るとなればレストランも必要ですし、そのためには食や酒の知識や人脈も大事になってきますからね」

――アムステルダムの美容サロン「Blatto」も順調なようですね。

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