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利息の起源:シャイロックはなぜ嫌われるのか

11/9(金) 6:00配信

JBpress

 今回は前々回の記事(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54561)でご紹介した11月22日のシンポジウム、応募方法と併せて告知から始めたいと思います。本日の朝日新聞に同じ告知が出るので、抽選の公正性を念頭に前回は控えたものでした。

 東日本大震災復興支援哲学会議主催 哲学熟議15

 FINTECH協創圏シンポジウム 

 リーマン・ショック10年:

 グローバル金融の現在・過去・未来

 キーノート 中曽宏(大和総研理事長、前・日本銀行副総裁)

 ラウンドテーブル 中曽宏
ナム・ギョンピル(前・韓国京畿道知事)
桜内文城(公認会計士・東京大学客員研究員)ほか調整中

 入場無料:参加希望者は、氏名・連絡先を明記して電子メールにて事務局アドレス gakugeifu@yahoo.co.jp まで、11月15日金曜日までお申し込み下さい。定員100人(抽選)をご招待します。

 当選者には11月16日以降、入場整理番号を付したe-ticketメールを発送しますので、当日受付で手続きをしてください。

 主催 東京大学伊東研究室・東日本大震災復興支援哲学会議(哲学熟議15)

 東京大学特任教授を務められる中曽前日銀副総裁には、リーマンショックから10年を振り返り、今日そして明日のグローバル金融のあり方、日本の役割などについて自由にお語りいただく予定です。

 このリーマンショックを契機として「ビットコイン」などの暗号通貨が生まれたこと、その本質的な特徴や限界については、前回のコラムでも触れました。

 シンポジウムでは、私が編者としてもうすぐ公刊される「ブロックチェーンと国富」(東京大学出版会)のアウトラインに沿って、岩井克人先生にご指導いただいて貨幣の起源から説き起こし初め、新しい「公共フィンテック」のあり方を、海外からのゲストを含めたラウンドテーブルで議論していきます。

 前回は「暗号通貨は通貨とはなり得ない」という岩井先生のテーゼをご紹介しました。今回は、それと並行して導いた「金利」すなわち利息の問題を、理論情報学的な観点から検討してみたいと思います。

■ 利息とは何か? 

 金貸し、高利貸しなどと言うと、あまり良いイメージを持たれないことが多いように思います。

 例えば「ベニスの商人」。シェークスピアの描く意地悪な金貸し「シャイロック」は、主人公「ポーシャ」扮する偽判事に、完膚なきまでに論破されて敗訴し、めでたしめでたしということになる。

 この「シャイロック」、ユダヤ人なんですね。ユダヤ人=金貸し=銀行業、ユダヤ陰謀説・・・みたいな話は、今も昔もあるわけで、決して過去のものではありません。

 1933年、ドイツで政権を取ったナチス=ドイツ国家社会主義労働者党は「ユダヤ人」を排撃する政策を次々に実施し始めます。

 これは「ユダヤ人」が第1次世界大戦を仕組んで金融業で暴利を得、その結果敗戦後のドイツ国民が辛酸を舐めざる得なかったというヘイトのプロパガンダを元にして喧伝されたシナリオです。

 アウシュヴィッツをはじめとする絶滅収容所・ホロコーストの最初の引き金は間違いなく<金融>にありました。

 多くの一神教は、同胞に対して「利息」をつけて融資することを禁じています。

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最終更新:11/9(金) 18:25
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