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原監督が3度目の就任初戦で見せた巨人再建への“2つの道”とは?

11/9(金) 17:01配信

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 巨人の原辰徳監督には2つの道がある。

 1つは勝つための道。

 そのために10月23日の監督就任以来、激しく動いてチームの補強を進めているのは、すでにスポーツ紙等でも大きく報道されている。

 フリーエージェントで広島・丸佳浩外野手と西武・炭谷銀仁朗捕手の獲得に動き、オリックスを自由契約となった中島宏之内野手の入団もほぼ確実だろう。さらにケーシー・マギー内野手に替わる助っ人打者とクローザーを任せられる外国人投手の獲得調査も進められている。

 「巨人軍の監督のファーストミッションは勝つこと。それが宿命」

 前回の監督時代にも常日頃から勝利への道をひたすら歩み続けてきた。

 3度目の就任を果たした今回も、もちろんそれが原辰徳の王道であることに変わりはないのだ。

若手の力を発揮させる初采配。

 ただ、その一方でもう1本の道もしっかりある。

 それはチーム作りという道である。

 そのことを示したのが11月8日に行われたMLB選抜とのエキシビションマッチだった。

 3年ぶりの東京ドーム。初心に返るという意味で選んだ背番号は2002年から2年間の第1次政権時代につけていた「83番」。試合前のセレモニーでその背番号をつけたユニフォーム姿をお披露目すると、スタンドからは「タツノリコール」が湧き上がってファンも歓迎した。

 「選手たちが持っている能力というものを、自信を持ってプレーする。チームの中で一番実行しているのが松原です」

 試合後の会見で原監督がこう語ったように、復帰初采配は若手に存分の力を発揮させる戦いだった。その中で最もアピールしたのが松原聖弥外野手だった。

松原のランニング本塁打。

 「宮崎(秋季キャンプ)で観て、監督がどうしても使ってみたいと言っていた選手。期待に応えた働きをしてくれたよ」

 吉村禎章打撃総合コーチが明かしたように、育成から今年の7月に支配下契約にこぎつけた2年目の若手が躍動した。

 4回1死二、三塁。第1打席で3球三振に倒れた和田恋外野手に代わって代打で起用されると、その初球だ。

 クリーブランド・インディアンスの右腕、ダン・オテロ投手の143キロのストレートをはじき返した打球が左中間を抜ける。すると松原が一気にダイヤモンドを駆け抜けてホームまで生還してランニングホームランにしてしまったのだ。

 そして6回に回ってきた2度目の打席では一塁内野安打で出塁すると、次打者の2球目にすかさず二盗。これが捕手の悪送球を誘って三塁まで進んだ。

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最終更新:11/9(金) 18:11
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