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トレンチ、ライダース…メンズ風味のアウターの魅力

11/9(金) 5:00配信

日経ウーマンオンライン(日経ウーマン)

 この秋冬は、トレンチコートやチェスターコートなど、メンズから派生したアウターが気になります。シャープなシルエットが女性らしさを程良く抑えて、凛々しいたたずまいを演出してくれそう。各アイテムの由来と着こなしを、ファッション・ジャーナリストの宮田理江さんが紹介します。

【関連画像】フライトジャケット 4万5000円(税抜) Nigel Cabourn

 好んでメンズ服を買う女性が珍しくなくなった。シャープなシルエットや、甘過ぎないムードが魅力だ。秋から先はトレンチコート、チェスターコート、フライトジャケット、ライダースジャケットといった、メンズから派生したアウターを取り入れれば、凜々しい着映えに仕上がる。ヴィンテージミリタリーをベースにした大御所的ブランド「Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)」のウィメンズブランドを案内役に、各アイテムの由来と着こなしをおさらいしていこう。

●トレンチコート

 トレンチコートの歴史は第一次世界大戦に遡る。英国の歩兵が着た軍用の防水コートから広まった。「trench」という言葉は、彼らが敵の銃弾を避けるために地面を掘って作った、身を潜める隠れ家スペース(=塹壕、ざんごう)を指す。だが、起源はもっと古く、英国紳士の野外アウターとして知られていた。だから、ブリティッシュな紳士服ムードとミリタリーの武骨感を併せ持つのがトレンチの持ち味となったわけだ。

 こうしたヒストリーに根差したトレンチ特有の凜々しさを生かすのが、着こなしのポイントになる。シャツとパンツでマニッシュに固めてもさまになるが、どこかにフェミニンやカジュアルの要素を組み込むと、性別にとらわれない「ジェンダーミックス」や、こなれた雰囲気の「テイストミックス」に仕上がる。ボーダー柄トップスはのどかな風情で、トレンチルックの硬さを和らげてくれる。スカートやワンピースなどの女性らしいアイテムと引き合わせるのも、上手なミックスコーデになる。

●チェスターコート

 日本でも定着してきたチェスターコートは正しい名前ではない。正式には「Chesterfield coat(チェスターフィールド・コート)」と呼ぶ。19世紀英国のファッションリーダーだった貴族で、第6代チェスターフィールド伯爵のジョージ・スタンホープ卿に由来するとされる。

 見た目は背広の着丈をぐっと縦長に引き伸ばしたようで、細長いシルエットを描く。英国貴族が好んで着ただけあって、静かな品格を宿す。適度にシェイプ(絞り)が利いていて、かさばって見えにくいから、着膨れが心配な秋冬に重宝する。端正なたたずまいを生かして、お仕事ルックに取り入れやすいのもうれしい。

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