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未来のスターが誕生する可能性も? 東南アジア初のユベントスアカデミー開設、その実像とは

2018/11/10(土) 10:11配信

フットボールチャンネル

 イタリアの強豪クラブであるユベントス。そのアカデミーがベトナムに開設されることになった。世界各国で展開している同アカデミーだが、東南アジアで開設されるのはベトナムが初めて。その実像とは。(取材・文:宇佐美淳【ベトナム】)

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●東南アジア初、ユベントスアカデミー開設

 ベトナム・ホーチミン市で9月30日、ユベントス・ベトナムアカデミーのお披露目式典が開催された。世界各国で展開しているユベントスアカデミーだが、東南アジアで開設するのは、ベトナムが初めて。

 このプロジェクトは、不動産開発やメディア事業を手掛ける地場ビンミングループ(BMG)がユベントスと協同で実施するもの。ビンミングループのスポーツ事業部は現在、ベトナム1部ホーチミン・シティ(HCMC)FCおよび3部バリア・ブンタウFCのスポンサーを務めており、豊富な資金力に物を言わせた積極投資でチーム強化を図っている。因みに、今シーズンからは、元ベトナム代表監督で、Jリーグの札幌や大宮など数々のクラブを率いた三浦俊也がHCMC FCで指揮を執っている。

 式典には、ユベントス・ベトナムアカデミーに入団する第1期生60人(U-11、U-13)も出席。同アカデミーのスポンサーとして、ベトナムの不動産投資開発大手VTPグループとタイ国営石油事業大手サイアムセメント(SCG)が出資することも発表された。

 アカデミーの所在地は、ホーチミン市から約100kmに位置するバリア・ブンタウ省。ホーチミン在住の日本人からは“ベトナムの熱海”と呼ばれているビーチリゾートだ。ベトナムでは当たり前のことだが、プロ育成アカデミーは全寮制で、練習はもちろん、学業や生活にいたるまで費用は全額無料。ユベントス・ベトナムアカデミーでは、ヨーロッパ式のカリキュラムを導入して、ユベントスから派遣されるコーチが直接指導に当たるという。

●一般向けのスクール事業も展開する方針

 式典挨拶で登壇したBMGスポーツのグエン・フー・タン会長(前ベトナム代表監督、現HCMC FC全権会長)は、「これは、ベトナムサッカー育成年代の持続的な強化に向けて、国内の最善の環境を整えることを目指した長期的プロジェクト。このプロジェクトを通して、ベトナムサッカーの発展に寄与していきたい」と話した。

 式典にはこの他、ユベントスのレジェンド、ダヴィド・トレゼゲ氏がスペシャルゲストとして登場し、「今回初めてベトナムの地を踏むことができて、嬉しく思っている。子供たちが、このアカデミーで未来のプロ選手を目指して、よく学び、サッカーへの理解を深めてくれることを期待している。世界最高のサッカー選手であるクリスティアーノ・ロナウドも今シーズンからユベントスの一員だ。彼からのメッセージを伝えるよ。ベトナムアカデミー第1期生のみんな、おめでとう!」と語った。

 なお、ユベントスは、プロサッカー選手を育成するアカデミーだけでなく、セレクションなしで入れる一般向けのスクール事業もベトナムで展開する方針。スクールでも、際立ったタレントが見つかれば、アカデミーに引き上げることを検討するという。

 このスクールだが、実は以前、アーセナルスクール・ベトナムの名称で活動していた。運営していたスポーツマーケティング会社「STRATA」とアーセナルの業務提携の契約が切れて、同社が新たにユベントスと業務提携したことで、スクールは、ユベントススクール・ベトナムとして、装いも新たに再スタートを切ることになったのだ。ある日突然、子供たちが通うスクールのユニフォームが変更となって、保護者は少し困惑した顔をみせたが、子供たちは、C・ロナウドと同じユニフォームに袖を通すことができて概ね喜んでいる様子だ。

(取材・文:宇佐美淳【ベトナム】)

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