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デビュー間近。ダービー馬マカヒキの全弟、ウーリリはどれほどの器か

11/11(日) 7:22配信

webスポルティーバ

厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第25回:ウーリリ

 日本競馬界最高峰の舞台となるGI日本ダービー(東京・芝2400m)において、一昨年(2016年)のレースを制したのは、マカヒキ(牡5歳/父ディープインパクト)だった。

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 2歳の10月にデビューしたマカヒキは、新馬戦を完勝すると、オープン特別の若駒S(京都・芝2000m)、GII弥生賞(中山・芝2000m)と、破竹の3連勝を飾った。

 父ディープインパクトと同じローテーションということもあって、一躍クラシックの”主役”候補として脚光を浴びた。

 そして実際、マカヒキはそのひのき舞台で躍動した。

 クラシック初戦のGI皐月賞(中山・芝2000m)では、ほぼ最後方から剛脚を披露。勝ったディーマジェスティには届かなかったものの、33秒9というメンバー最速の上がりタイムをマークして2着入線を果たし、能力の高さを存分に示した。

 迎えた日本ダービーでは、中団を追走。直線半ば過ぎに馬群から抜け出し、最後はサトノダイヤモンドとマッチレースを展開した。

 互いに譲らぬデッドヒートはどちらが勝ってもおかしくなかったが、ここでも上がり33秒3という切れ味を発揮したマカヒキが、ゴール板に一瞬早く達した。わずかハナ差、最強のライバルを退けて、見事な戴冠を遂げたのだ。

 同年の秋には、最後の一冠となるGI菊花賞には向かわず、世界最高峰のレースと称されるGI凱旋門賞(フランス・芝2400m)への挑戦を表明。前哨戦のGIIニエル賞(フランス・芝2400m)を制し、「日本から来た刺客」として注目を集めた。

 結局、本番では14着に敗れてしまったが、世代の頂点に立ったマカヒキの果敢なチャレンジを、多くのファンが称えた。

 その後、4歳になった昨年は勝ち星に恵まれなかったものの、GI戦線で善戦を繰り返した。そして、その年末には骨折というアクシデントに見舞われたが、5歳となった今夏に復活。復帰初戦のGII札幌記念(札幌・芝2000m)で2着となって、健在ぶりをアピールした。

 先の天皇賞・秋(東京・芝2000m)では3番人気に推されて完全復活が期待されたが、7着。かつての雄姿はいまだ影を潜めたままだが、このあとのGIシリーズでの反撃が見込まれる1頭である。

 こうしてマカヒキが奮闘を重ねるなか、同馬の全弟となる2歳馬がいよいよデビューのときを迎えようとしている。栗東トレセンの友道康夫厩舎に所属するウーリリ(牡2歳/父ディープインパクト)である。

 兄と同じ厩舎に身を置くこの若駒は、スタッフからどのような評価を得ているのだろうか。その詳細を関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「現状、それほど強い追い切りをしていない段階ですが、スタッフはウーリリに対して『いいものを持っている』と話しています。『柔らかくて、走り方もいい』とのことです。現時点で”非常に評価が高い”とまでは言えませんが、これからグッとよくなってくる可能性は秘めているそうです」 

 良血馬らしい素材のよさは、スタッフも感じているようだ。

 とはいえ、コメントにもあるとおり、現時点での評価は慎重な様子。その辺の事情について、先述のトラックマンが明かす。

「少し体質の弱さがあるみたいで、実はデビューの時期も一度、後ろにずらしています。マカヒキと比べると、まだ幼く、芯が入るのを待っている状況ではないでしょうか。それでも、素材がいいのは間違いないようですから、大事に使っていくなかで、良化していくかもしれませんね」

 一度は、11月11日のデビューを予定していたウーリリ。それをスライドして、今度は11月25日の2歳新馬(京都・芝1800m)が目標となった。ここから、どんな成長曲線を描くのか、つぶさにチェックしておきたいところ。

 デビュー3連勝を飾って、ダービーを制覇したマカヒキ。偉大な兄に続いて、華々しい競走生活を送ることができるのか。ウーリリの初陣を心待ちにしたい。

河合力●文 text by Kawai Chikara

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