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体調不良の原因は「新型栄養失調」!? 栄養不足の真実5

11/12(月) 20:51配信

集英社ハピプラニュース

毎日気を使っているつもりでも、実は潜んでいる栄養の落とし穴。昨今急増中の新型栄養失調が、すでにあなたにも忍び寄っているかも!? 「栄養は決して裏切らない、人生の最後のパートナー」と話す専門家が、心身から健康で美しくあるための食生活改善法をアドバイス。

<ショック! 栄養不足の真実5>

・40~50代のほぼ100%が新型栄養失調
・食品添加物で腸内にもカンジダ菌が増殖
・野菜に含まれる栄養素は60年前の1/5以下に
・乳製品への誤った認識が落とし穴
・加工食品が増え、タンパク質、ビタミン、ミネラル不足に

カロリーは足りていても、栄養は足りていない現代人

この飽食の時代に、栄養失調!? と疑問を抱く人もいるだろうが、実は新型栄養失調と栄養失調は意味が違う。

「昔の栄養失調は、カロリーが不足し、やせ細っているような状態のことを示していました。一方、新型栄養失調は、カロリーはとれているけれどタンパク質やビタミン、ミネラルといった必須栄養素がとれていないことをいいます」と女性の健康と栄養に詳しい姫野先生。

 つまり、カロリーでは判断できないのが新型栄養失調。太っていてもやせていても、自覚症状がまったくなくても、すでに陥っている可能性がある。

「実際、クリニックに来る患者さんのほとんどが新型栄養失調です。その原因として考えられるのは、まず野菜などの食材に含まれる栄養素が減少したこと。おいしくて売れるような野菜をつくるために土壌を改良した結果、栄養素の含有率が低下してしまったんですね。例えば、にんじんのビタミンAは60年前の5分の1程度、ほうれん草の鉄分は60年前の6分の1ほどになっているというデータがあります。野菜を食べていても、栄養不足になる可能性があるわけです」(姫野先生)

 巷に加工食品が増えたことも一因だ。「加工食品はビタミンやミネラルが削ぎ落とされてしまって、その大半が糖質や脂質に。さまざまな栄養素が含有されている豚肉などの天然素材とは違って、肉を食べているつもりでも、ハムやソーセージといった加工食品では栄養素をバランスよく摂取できないんです。そもそも人間の体には脂肪や糖質、タンパク質をどんどんエネルギーに変えていく回路があります。体内の細胞を活性化するこの回路は、いろんな栄養素がまんべんなくないと働かないシステム。仮にパンやパスタを食べていても、その糖質をエネルギーに変えるためのビタミンやミネラルが不足していると、いくらカロリーをとっても活力にはならないんですね」(姫野先生)

結果、細胞が機能的に働かなくなるうえ、エネルギーとして消化されずに余ったカロリーは、脂肪として蓄積。内臓脂肪が増加することに。さらに侮れないのが、食品添加物。現代の生活を支えるコンビニ食にも使われているが、「食品添加物や糖分などを過剰にとると、腸内にいるカビの一種・カンジダ菌が繁殖。腸粘膜のバリア機能が低下し、腸粘膜が薄くなり、バリア機能が正常であれば阻める、悪い菌や毒素まで通過してしまうことになります」とは管理栄養士の大柳さん。

おまけに、骨の成長に働くカルシウムの摂取によいとされていた乳製品にも落とし穴が。

「カルシウムは、マグネシウムとセットで働きます。特に、カルシウムしか含まれない牛乳だけを飲んでいるとバランスがくずれて、マグネシウム不足になることも。骨はおろか、体調に影響を及ぼすことになりかねません。ホルモンバランスなどの変動期にあるエクラ世代は、敏感に不調を感じやすい時。栄養不足だと、更年期の症状がつらくなるともいわれています。よくも悪くも体を構成する細胞は2~3カ月くらいで入れ替わりますので、今からでも食生活の見直しを」(大柳さん)

教えて下さったのは…
心療内科医 姫野友美先生
医学博士。「ひめのともみクリニック」院長。心身を健康に導く最先端の知識をもち、ヘルス系テレビ番組でコメンテーターとしても活躍。

管理栄養士 大柳珠美さん
的確な栄養指導が人気の糖質制限食の第一人者。『「糖質制限」その食べ方ではヤセません』(青春新書インテリジェンス)ほか、著書も多数。

取材・文/橋本日登美 イラスト/長谷川ひとみ

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