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どっちが幸せ? 年収400万の共働き既婚男 vs 年収600万の生涯独身男

11/12(月) 16:00配信

週刊SPA!

 年収400万円vs年収600万円ではどちらが幸せか――。単純にお金だけを比較すると、手取り月収で約10万円(ボーナス3か月分で算出)の差があり、年収600万円のほうが幸せということになる。しかし、この年収200万円差を埋めるためにはさまざまな労苦を背負い、幸福度を下げなければならないケースも。そこで35~45歳のサラリーマン男性300人にアンケートを実施。年収200万円差を埋める幸せの条件とは?

⇒【表】独身と既婚の年間税金の差額

◆共働き既婚者・年収400万円vs生涯独身男・年収600万円

<どっちが幸せ? 35~45歳のサラリーマン男性300人アンケート>

●共働き既婚者のほうが幸せ 66%

1位 1人は寂しい

2位 家族が一番大切

3位 孤独死したくない

●生涯独身男のほうが幸せ 34%

1位 自由&気楽な暮らし

2位 お金と時間が使える

3位 1人でも寂しくない

 独身vs既婚どちらが幸福度が高いかは、よく言われるテーマだ。だが、そこに年収も加味されるとどうか。アンケートによれば、66%で年収400万円の共働き既婚男(世帯年収600万円)が勝利。その理由は「孤独は嫌だ」とする生涯独身への不安を吐露するのが大半だが、税金的なメリットも大きい。

 同じ600万円でも世帯年収600万円と個人年収600万円では年間20万円も受け取る金額が変わってくるのだ。当然、大黒柱が2つあったほうが生活は安定し、精神的なゆとりも出てくる。だが、既婚者から漏れ聞こえる幸福度の低い声にも耳を傾けなければいけない。

「年収400万円では妻に頭も上がらず、家事も育児も折半。朝のゴミ出しから子供の保育園の送り迎え、休日の食事担当は僕。平日飲みに行って遅くなれば、週末は口もきいてくれません」(37歳・既婚・メーカー)

◆年収600万円以上あれば独身者の満足度は70%に

 一方で、独身者からは「40歳過ぎになるとみな結婚して、遊んでくれる人が減った。暇で家でゲームする日々が増えました」(42歳・独身・不動産)と幸福度の低い声も。結婚幸福度に詳しい社会学者の筒井淳也氏は、こう分析する。

「幸福度はケース・バイ・ケースで一概には言えませんが、社会学的な定説では、男性は結婚によって、純粋に幸福度が上がります。男性の情緒的な安定は配偶者によることが大きいんです。

ただ、生活満足度を測る私の研究データでは世帯年収450万~500万円の未婚者が44%なのに対し、600万円以上になると70%と、既婚者と同じ水準で満足しています。高所得であれば、生活満足度では既婚、未婚の差はなくなる。実社会では、所得に比例して選択の余地が増えると考察すべきでしょう」

 幸福度は経済的な安定の上に成り立っているというのが現実。年収600万円はその分岐となり、年収400万円では結婚生活に支障をきたすケースも出てくる。

「徐々に多様な社会になってきているとはいえ、まだまだ結婚の魅力は衰えていない。結婚できないのは不幸だといった考え方が蔓延し、未婚者の9割が結婚したいと答えるほど結婚願望が強い。

ただし、経済成長期のようにほぼすべての人たちが結婚・出産することができた時代は長い歴史の中で特殊な条件が揃った稀なケース。現代の先進国では、近代以前の結婚・出産が当たり前ではない世界に戻りつつあるのでは、と考えています」(筒井氏)

 よって、幸福度が高いのは年収600万円の独身男。あとは早く社会的風潮が「結婚しなくてもいい」になって、独身仲間が増えることを待つばかりか。

★結論……生活満足度は収入に比例。600万円以上は独身者の勝利!

【社会学者・筒井淳也氏】

立命館大学産業社会学部教授。専門は家族社会学・計量社会学。近著に『結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~』(光文社)

アンケート協力/エコンテ

― [年収400万円vs600万円]勝or負の境界線 ―

日刊SPA!

最終更新:11/12(月) 16:00
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