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「40歳で阿部が捕手復帰、それが巨人の現状」と森祇晶氏

11/13(火) 16:00配信

NEWS ポストセブン

「のびのび野球で立て直す」と就任会見で語った巨人・原辰徳監督。これまでの若手育成方針をひっくり返す大ベテラン阿部慎之助(39)の捕手復帰に加え、FAで西武の炭谷銀仁朗(31)まで狙うという。V9時代の正捕手で、西武監督時代は9年間でリーグ優勝8回、6度の日本一に導いた名将、森祇晶氏(81)は、巨人の“正捕手争い”をどう見るか。

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 阿部が元気なうちに次の捕手を育てていなかった。それに尽きます。巨人軍は緻密な野球でV9という黄金時代を築いてきました。今の巨人は捕手の重要性に気が付いていないというか、打てなければ守りをしっかりやろうというのではなく、他球団から打てるバッターをFAで獲ってくる。捕手を育てようというのが見えてこない。

 FAで西武の炭谷を獲りにいくという。小林(誠司・29)の競争相手として切磋琢磨させるならいいが、これは使う方の問題。相手の打者を見て捕手がどういう風に処していくかという基本的なことを徹底していかなければ、誰が入ってきても同じです。

 阿部が現状を見かねたのか4年ぶりにマスクを被るという。4年間のブランクもさることながら、来年40歳という年齢が気になる。私にも経験があるが、自分では体が動いているつもりでも実際には動いていないもの。捕手はいかなる状況でも機敏に対応しなければならず、私の経験からいっても年齢的に阿部に捕手を任せるのは厳しいと思います。40歳の阿部にマスクを被らせないといけない。これがすべてを物語っています。

 捕手は地味な職責であまり脚光を浴びないですが、チームの作戦を進めるキーマンです。ダイヤモンドの中で、ただ1人逆を向いて全員の動きを見ている。監督代行のような存在が捕手です。

 なかなか理解されないが、捕手の価値は数字だけでは判断できない。投手をリードしながら、相手チームの出方も読んでいかないといけない。優勝争いするチームと、常にBクラスのチームは捕手の重要性について認識が違う。

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最終更新:11/13(火) 16:00
NEWS ポストセブン

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