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京都・東福寺:色づく渓谷を橋廊から眺める京随一の紅葉名所

11/13(火) 15:01配信

nippon.com

名物・通天モミジなど2000本が鮮やかに染まる

臨済宗東福寺派大本山の東福寺(京都市東山区)は、京都でも指折りの紅葉スポット。渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」を染め上げる紅葉を、通天橋(つうてんきょう)と臥雲橋(がうんきょう)という2つの橋廊(はしろう)から眺める絶景は特に有名である。

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東福寺は、鎌倉時代の貴族・九條道家(みちいえ)が1236(嘉禎2)年に創立した。奈良の名刹(めいさつ)である東大寺と興福寺にあやかりたいと、一文字ずつ取って名付けたらしい。初代住職を務めたのは、天皇から日本初の国師号を賜ったという、聖一(しょういち)国師・円爾弁円(えんに・べんえん)。境内には、円爾が修行先の宋(中国)から持ち帰ったという通天モミジ(唐楓)に加え、イロハモミジやヤマモミジなどの色づく樹木が、洗玉澗を中心に約2000本も植えられている。

洗玉澗は方丈の北側を東西に通り、西から臥雲橋、通天橋、偃月橋(えんげつきょう)と3つの橋廊が架かる。寺の入り口にある臥雲橋は無料で渡ることができ、ここから紅葉越しに眺める通天橋は、秋の東福寺を象徴する一景だ

通天橋は、北側にある常楽庵へ本堂の往来に利用される。常楽庵には、円爾像を安置する開山堂、客殿や庫裡(くり)の普門院などがあり、通天橋に入る際には拝観料が必要となる。通天橋中央部の見晴らし台から臥雲橋側を見下ろすと、まるで紅葉の雲海の上にいるような気分が味わえる。

日本最大級の伽藍と苔の庭園

他にも、通天橋の手前にある歌碑や経蔵の周辺、そして庭の苔(こけ)と紅葉の協演など、東福寺では美しい秋の風景に出会える。見ごろは11月から12月初旬まで長く続く。「秋の京都における最後の紅葉」といわれ、秋の名残を惜しむ人々に愛されている。

20万平方メートル以上の広大な境内には、国宝に指定されている三門や、重森三玲が作庭した国指定名勝の本坊庭園、「伝衣閣(でんねかく)」と呼ばれて京の五閣に数えられる開山堂など、紅葉以外の見どころも豊富。ぜひ、一度は秋の東福寺に足を運んでみてほしい。

東福寺 看楓特別公開

・時間:午前8時30分~午後4時受付終了(閉門は4時30分)
・拝観料:境内無料。通天橋・開山堂、東福寺本坊庭園はそれぞれ400円(小中学生300円)。龍吟庵は500円(小中学生300円)


交通アクセス
・京都駅からJR奈良線で約3分の「東福寺」から徒歩10分
・大阪方面からは、京阪電鉄「鳥羽街道」下車で徒歩8分、「東福寺」下車で徒歩10分
※紅葉の期間、東福寺の駐車場は閉鎖


取材・文・写真=黒岩 正和

最終更新:11/13(火) 15:01
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