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『中学聖日記』の町田啓太にキュン…“フラれる婚約者”枠のNo.1

11/13(火) 15:50配信

女子SPA!

 中学教師・末永聖(有村架純)が、婚約者がいるのに、15歳の中3生徒・晶(岡田健史)に惹かれてしまうという“問題作”、『中学聖日記』(TBS系、火曜夜10時~)。

 ヒロイン・末永聖が遠距離恋愛をしている「婚約者」として出演しているのが、劇団EXILEの町田啓太(28)です。演じている役は、エリート商社マンでイケメンで優しい、大人の男性・川合勝太郎。

◆町田啓太ほど「さわやか不憫婚約者」が似合う男はいない

 非の打ち所がない好青年で、バイセクシャルの女性上司(吉田羊)にキスされたり、ストレートに「(川合を)ほしくなった」と告白されたりするスキだらけの優しさの持ち主でありつつも、まさかの「中学生」に自分の婚約者を奪われてしまうという不憫な役がこの上なくよく似合っています。

 シャワーを浴びたばかりの濡れた頭をバスタオルで吉田羊にごしごし拭かれ、顔を隠しながらも「中学生ですよ?」と涙をにじませる情けない愛らしさを見た瞬間、ずっと探してきた「さわやか不憫婚約者」の枠を今後すべて町田啓太にあげてもいいと思いました。

◆石黒賢から中島裕翔まで…「フラれる婚約者」枠

 長年にわたって石黒賢や別所哲也が支えてきた「顔も頭も育ちも良いけど、最終的にフラれる婚約者」枠。

 その後、谷原章介や藤木直人が一時的に引き継いだ感はありましたが、加齢の問題、ヒロインとのバランスなどから世代交代が急務となってきた状況下にあらわれたのは、Hey!Say!JUMP・中島裕翔でした。

 中島といえば、『デート~恋とはどんなものかしら』では、ヒロイン・杏に思いを寄せ、剣道仲間である杏の父(松重豊)に結婚相手として認められていた好青年・鷲尾君を演じていました。

 何度も断られつつも、めげず、アプローチを続ける硬派なさわやか青年の空回りぶりと、引き際の切なさが実にキュートで、ここから「さわやか不憫婚約者」枠は中島裕翔でほぼ決まり……と思っていました。

 決め手は、「性」を感じさせない、ウェットさのない、クセのない、さわやかハンサムということ。

 でも、それを今回更新してしまったのが『中学聖日記』の町田啓太です。

 中島と同じく、クセやアクがなく、ちょっと昭和の香りの漂う「ハンサム」であること。長身であること。

◆醜い感情を爆発させる町田啓太もいい

 それに加えて、町田啓太のプレーンな演技にはたくさんの「余白」があるために「相手を丸ごと受け入れる、スキだらけの緩さ」と「何も見ようとしない、過剰な臆病さ」を視聴者に想像させるのです。

 町田啓太が演じる勝太郎は、「鈍感なさわやかくん」に見えつつも、実は婚約者に別の相手がいるのではないかと感じていて、「気づかないふり・見ないふり」をしてきました。

 そんな心情を相手に悟られず、また、「事実」が明らかになったときですら「信じてる」の言葉で逃げ、事実と向き合おうとしない弱さが悲しみを誘います。

 さらに、疑惑を飲み込み、笑顔を作り続けてきたのにいざ婚約者に別れを告げられた途端、醜い感情を爆発させ、捨てゼリフを吐いてしまう脆(もろ)さ。そこまで保ってきた「良い人」感が一瞬にして台無しです。

 実はこの別れ際は、原作とは異なり、ずっと人間臭い演出になっています。

 それは、町田啓太が演じるからこそ「さわやか不憫婚約者」が、単に「良い人」「かわいく切ない人」ではなく様々な矛盾をはらんだ人間臭さをともなって、立体感を帯びてくるのではないでしょうか。

 今後のドラマ界に、楽しみな人材です。

<文/田幸和歌子>

【田幸和歌子】

ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など

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最終更新:11/13(火) 15:50
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