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中日と入団契約、根尾昂選手にだまされた

11/13(火) 5:00配信

日経ビジネスオンライン

 プロ野球にとんでもなくしたたかなルーキーが入ってきた。試合に出て、注目されるためなら何でもやる。

 監督も……

 チームメイトも……

 プロのスカウトも……

 そして野球ファンもメディアも……

 みんなだまされてしまった。

 すべては、プロ野球に入って活躍するために仕掛けたストーリーだ。そのプロセスをこの若者は完璧に遂行して、見事ドラフト1位で夢を叶える。

 中日ドラゴンズ1位指名、大阪桐蔭高校、ご存知「根尾昂」選手である。

 「だまされた……」。いきなり彼のことをこんなふうに表現すると、批判的であったり、ネガティブな匂いがしたりするかもしれないが、私が言いたいことは、その正反対のことであり、これは最大限の誉め言葉である。

 たとえ、高校を卒業(来春)したばかりの18歳のルーキーであっても、これだけのセルフマネジメント(自己プロデュース)ができる選手であれば、チーム内外の先輩猛者たちも彼を甘く見ない方が良いかもしれない。

 普通ならプロ野球OB(当方)として、高校生の入団に際しては、以下のような文言でプロ入りを祝福してあげるのが、先輩の優しさであり礼儀だろう。

 「投手と野手の二刀流。夏の甲子園の優勝メンバー、高校日本代表にも選ばれた、文武両道の高校球児。爽やかな根尾君の活躍に期待しましょう!」

 もちろんその気持ちは私の中に十分にあるのだが、彼のことをそんな決まり文句で紹介したくなくなってしまったのは、入団会見で明らかになった「野望(計画)」を知ってしまったからだ。

 根尾昂選手は、11月4日、名古屋市内のホテルで中日ドラゴンズと仮契約した。契約金1億円、出来高払い5000万円、年俸1500万円(ともに推定)、高校生としては最高レベルの条件である。加えて、今秋ドラフト指名された選手(104人)の中で仮契約第1号のスピード対応である。ここからも彼のプロ野球に賭ける強い思いが伝わってくる。

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