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トロロッソ、原因不明のスローペース。ギャンブルも失敗して散々な週末

11/14(水) 6:21配信

webスポルティーバ

 新型空力パーツ、スペック3パワーユニット、進化したセットアップ――。

 2018年最高の状態にあるマシンで臨んだはずの第20戦・ブラジルGPで、トロロッソ・ホンダは惨敗に終わった。11位と13位という得点圏外に沈んだ理由は、いったい何だったのか。

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 決勝直後、トロロッソ・ホンダの面々には狐につままれたような表情が浮かんでいた。ザウバーやハースと比べて戦闘力で劣ることはわかっていたが、まさか入賞圏から50秒も離されてしまうとは思っていなかったからだ。

 問題は、レースペースの遅さだった。予選ではQ3に進出する速さがあったものの、レースペースが遅かった。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルスは、どうしてこんなにレースペースが遅かったのか、原因はまったくわからないと語った。

「今日の我々にはトップ10にとどまるだけの速さがなかった、ということに尽きるだろうね。戦略的にはうまく機能したものの、単純に我々より速いマシンに抜かれてしまった。ショートランとロングランのデルタ(タイム差)が他のチームに比べて大きかったんだ。なぜ遅かったのか、現時点では我々にもわからないので、答えることができない。言えるのは、とにかく遅かった、ということだけだ」

 ロングランの遅さは、金曜フリー走行から明らかだった。

 アップダウンが多く、コーナーの入口と中と出口で傾斜が異なるようなアンジュレーション(地表の起伏)の複雑なインテルラゴスに、STR13は順応し切れていなかった。

「マシンバランスに苦しんだ。FP1ではフロントロッキングに苦しめられ、ブレーキングからコーナーのエントリー、さらにそこからミッドコーナーへのマシンバランスに問題を抱えていた。

 ここはコーナーによってキャンバー角が違ったり、ところどころバンピーなところがあったりと、トリッキーなサーキットだから、それに苦しんだのは僕だけではなかったと思う。FP2に向けて大幅にセッティングを変えて、デフやエンジンブレーキング、ブレーキバランスのマッピングをかなり調整してよくなったけど、まだ完璧なところまで仕上がってはいない」(ブレンドン・ハートレイ)

 チームは土曜に向けてさらにセッティングを見直し、ロングランペースを向上させる手立てを打った。

 ホンダは残り2戦でスペック3の性能をリスクなくフルに使うために、金曜はスペック2を使っており、土曜にスペック3に載せ換えれば、そのぶんだけタイムが向上するという見込みもあった。だが、それでもまだ十分ではなかったということだ。

 予選では、ピエール・ガスリーがなんとかQ3に進み10位。一方、ブレンドン・ハートレイはQ1敗退となったが、雨がいつ降り始めてもおかしくない状況でチームがコースインを遅らせたのが影響し、わずか0.016秒差での敗退。もし普通に走ってQ2に進んでいれば、ガスリーと同様にQ3進出を争う速さはあったはずだ。

 しかし、一発の速さでザウバーに大きく差をつけられたことに変わりはない。

「(ザウバーが)2台揃ってQ3に進出したことからもわかるように、今の彼らは明らかにコンペティティブだよ。彼らはフェラーリと提携し、開発を進めて毎週のようにアップデートを投入してきているし、シーズン開幕当初とは比べものにならないレベルまで進歩している。もっとポイントを取っていないのが驚きなくらいで、ランキング8位という今の結果が表すレベルではない。

 GPSのデータを見ても、彼らはストレートが速い。コーナーではだいたい、どこでも僕らのほうが速いのに、ストレートでは僕らよりも格段に速い。彼らを逆転するのは簡単ではないよ」

 ザウバーの速さをそう説明するガスリーは、ストレート重視のザウバーとコーナー重視のトロロッソ・ホンダでは戦い方が異なり、それがタイヤマネジメントとレースペースに影響を及ぼしたのかもしれないと推測する。

「エンジンパワーでアドバンテージがあれば、ストレートでタイムを稼いでコーナーを少し抑えて走ることができるし、そうすればタイヤに入るエネルギーを小さくすることができ、タイヤの発熱を抑えることもできる。ザウバーはその好例だよ。

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