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初代&2代目シビックを振り返る!【連載:追憶の「わが日本車」】

11/14(水) 21:43配信

GQ JAPAN

ホンダを代表するコンパクトカー「シビック」。CVCCエンジンを搭載した初代の登場は衝撃的だった、とモータージャーナリストの日下部保雄はいう。記憶に残るかつての日本車を追憶するシリーズの第1回。

【写真を見る】シビックRS&カントリーも懐かしい!

初代シビックの大ヒットでホンダ4輪は復活した!

ホンダの礎を築いたのは2輪がスーパーカブなら、4輪は間違いなく1972年に登場した初代SB1型シビックだ。小型車の常識を覆したシビックは自動車が憧れの対象だった時代、既存のメーカーにない新しい発想を世に問い、これまでとは異なる価値観を持った層に強く支持された。

とくに若い世代に人気があり、“大学生のシビック”と一部では言われたほど。一見、ハッチバックのようなデザインは、独立したトランクを持つショートファストバックの2ドアセダンだった。

エンジンはコンパクトな1.2リッターSOHCエンジン(60PS)のみ。トランスミッションも4速MTのみだった。それまでのホンダ=ハイパワーのイメージを完全に覆した。

ホンダ創世記のクルマ作りは、レーシングエンジンのような精緻さでホンダの技術力を誇示するものだった。二重空冷1.3リッターSOHCエンジンで100ps以上を発揮したホンダ 1300や、高回転ハイパワースポーツカーのS600/800などにくらべると、シビックのエンジンは驚くほど控えめな性能だった。ライバルのカローラやサニーに比べてもはるかにおとなしい。

この低中速トルクに徹した軽量なエンジンは、従来のホンダファンが期待するものとは異なったが、フラットなトルク特性は600kgの軽量ボディと相性がよく、想像以上によく走ったのを記憶する。

発表から約1カ月後、69psにパワーアップしたモデル「GL」が登場。そして1974年にはツインキャブ搭載(76ps)のスポーティ・モデル、「1200RS」もくわわった。

ちなみに、RSは“レーシングスポーツ”の略称ではなく、運輸省など関係官庁を慮ってか“ロードセーリング”と、あいまいなサブタイトルの略とされた。排ガス問題やオイルショックの影響で、スポーツモデルが認可されにくかったからだ。

乗ってみると確かにそれまでのシビックよりスポーティだったが、パンチがあるというほどのパワーではなく、市街地でも扱いやすかった。「なるほどロードセーリングだなぁ」と、妙に納得したのであった。

とはいえ、初代シビックといえば、やはり1973年12月に追加された1.5リッター CVCCエンジンだ。当時、“規制をパスするのは不可能”と言われたアメリカの排ガス規制法「マスキー法」を最初にクリアした低公害エンジンであり、世界中から大きな注目を集めた。

ただし、パワーやレスポンスはイマイチだった。濃いガスをボンボン燃やしていたほかのエンジンに比べてパンチがない。薄い混合気を無理に燃やしているのだから当然だ。

CVCCエンジンをはじめて積んだ初代シビックは、グローバルで大ヒットした。1300の失敗から、一時は乗用車製造から撤退するとまで噂されたホンダが、再浮上&飛躍するきっかけを作ったのである。

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最終更新:11/14(水) 21:43
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