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大谷翔平のメジャー新人王に思う、イチロー以来の日本人受賞の意義。

11/14(水) 8:01配信

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 祝! ア・リーグ新人王に大谷翔平が輝く!! 

 全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者が投票権を持つア・リーグ最優秀新人賞の発表が12日(日本時間13日)に行われ、エンゼルスの二刀流・大谷が2位のミゲル・アンドゥハー内野手(ヤンキース)、3位のグレイバー・トーレス内野手(ヤンキース)に大差をつけ、日本人選手としては'01年のイチロー(マリナーズ)以来、17年ぶり4人目の受賞を果たした。

【動画】もう一度見たい、大谷翔平のHR集。

 大谷は1位票が25、2位票4、3位票0の137ポイント。アンドゥハーは1位票5、2位票20、3位票4の89ポイント、トーレスは1位票はなく2位票が3、3位票が16で25ポイント。大谷優位の声はあったものの、蓋を開けてみれば圧勝に終わった。

受賞の事前告知はなかった。

 投票が締め切られたのはポストシーズンが始まる前日の10月2日のことだった。オールスター出場などは選手に事前告知されることを考えれば、新人賞も同様かと推測していた。

 ところが、MLBネットワークで全米中継されたテレビ画面からは球団や本人にそれがなかったことがはっきりとわかった。

 BBWAAの事務局長ジャック・オコンネル氏が新人王・大谷を発表すると画面は大谷と通訳の水原一平氏の2ショットに切り替わった。最初に反応したのは水原通訳。ヘッドセット付きマイクをつけ発表を聞くと固い表情が一変し笑顔となり、サムアップのポーズで周囲の球団スタッフに受賞を知らせている。

 それを横目で見ていたのが大谷。事実を水原通訳に確認しても表情は変わらない。対照的に笑顔を振りまく33歳の通訳の姿は微笑ましいものがあった。

イチロー以来の快挙の裏側で。

 日本人選手としては1995年の野茂英雄(ドジャース)、2000年の佐々木主浩(マリナーズ)、2001年のイチロー(マリナーズ)以来4人目、実に17年ぶりの快挙。だがこの間、決して日本人選手が新人王にふさわしい活躍を見せなかったわけではない。

 2003年の松井秀喜(ヤンキース)は打率.287、16本塁打、106打点で地区優勝に貢献も2位。2005年の井口資仁(ホワイトソックス)も2番打者として地区優勝の原動力となり、打率.278、15本塁打を放ったものの4位に終わった。

 投手でも2007年の松坂大輔(レッドソックス)は15勝を挙げ地区優勝を果たしたが4位。2012年のダルビッシュ有(レンジャーズ)はオールスターに出場し16勝で3位、2014年の田中将大(ヤンキース)は13勝で5位、2016年の前田健太(ドジャース)は16勝を挙げ地区優勝に貢献したが3位だった。

 その理由として、全米野球記者協会の多くの記者から、こんな意見を聞いた。

 「レベルの高いNPBを経た日本人選手と純粋な新人を比べるのはいかがなものか」

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最終更新:11/14(水) 8:01
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