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クイーン自伝映画『ボヘミアン・ラプソディ』を事実検証

11/15(木) 12:30配信

Rolling Stone Japan

絶賛公開中のクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』。映画のストーリーとは異なり、クイーンはライヴ・エイド前に解散しておらず、ジョン・ディーコンはオリジナル・メンバーではなく、レイ・フォスターという重役と争ったこともない?など、米ローリングストーン誌が本作の事実を検証してみた。

歴史の授業を受けるために映画を見る人はいない。クイーンのようなロックバンドのキャリアのすべてを2時間の映画に収めようとする場合、数多くの苦渋の決断が必要となるのだ。フレディ・マーキュリーがバンドと行った最初のライブや成功を収めたライヴ・エイドでのパフォーマンスという重要なシーンが登場するのは予想通りだが、アルバム全部、ツアー全部、彼らの20年というキャリアの中で起きた出来事全部を描くには時間が足りなすぎる。バンドにとって重要な出来事や時期が描かれ、それ以外は全く触れられないというのが普通だろう。また、話を早回しで進めつつ、劇的効果を出すために、または限られた時間を有効に使うために、事実を脚色することも避けられない。それは理解しているのだが、それでも『ボヘミアン・ラプソディ』を検証してみたいと思った。事実とは異なる描き方をしている8つの出来事を紹介しよう。

注意:ここから先はネタバレが多く含まれる!

1. クイーンの結成はそれほど単純ではなかった

映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、両親とケンカしたフレディ・マーキュリーが、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが在籍したクイーンの前身バンド、スマイルの1970年に行ったギグをたまたま見たことになっている。ライブ後にメンバーと知り合い、その数分後にスマイルのベーシスト兼ヴォーカリストのティム・スタフェルが都合よく脱退する。ドラマーのテイラーもギタリストのメイも、大きな前歯のこの男を怪訝に思うが、この男が彼らの曲「Doing Alright(原題)」を鳥肌モノのアカペラで歌いだした途端、彼らはこの男をバンドに迎え入れるのだ。しかし、事実は、フレディとティム・スタフェルは長年の友人で、フレディは加入するかなり前からスマイルの大ファンだった。ブライアン・メイはフレディがメンバーにしてくれとしつこく言い続けたことを覚えていて、1970年にスタフェルが脱退して初めて、その要求を受け入れたのである。

2. ジョン・ディーコンはオリジナル・ベーシストではなかった

映画では、1970年のクイーンの初コンサートでジョン・ディーコンがベースを弾いている。しかし、実際は、ディーコンはバンドが試した4人目のベーシストで、加入したのが1971年だ。劇中、最初のコンサートで演奏している「炎のロックン・ロール/Keep Yourself Alive」は彼らのデビュー・アルバム収録の初期の楽曲だった。

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最終更新:11/15(木) 12:30
Rolling Stone Japan

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