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日本代表10番・中島翔哉、恩師が語る“ドリブルお化け”の原点 「全てがアドリブ」

11/15(木) 10:40配信

Football ZONE web

ウルグアイのカセレスやゴディンを圧倒も安間コーチに衝撃の返信「誰ですか、それ?」

 ポルティモネンセのMF中島翔哉は、森保一監督体制となって3カ月連続で日本代表に招集された。9月、10月と日本の10番を背負って攻撃を牽引し、ウルグアイを破る立役者の一人となるなどその活躍は目覚ましいが、“覚醒”前の時代を知る人物からすれば驚きはないという。2014年のカターレ富山時代は選手と監督、2015年から海外移籍するまではFC東京で選手とコーチとして信頼関係を築いた安間貴義コーチ(兼FC東京U-23監督)に、覚醒のプロセスと海外移籍による成長について訊いた。

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 10月16日に行われたキリンチャレンジカップのウルグアイ戦、日本の中心には間違いなく中島がいた。身長167センチの“小さな巨人”は、前半10分に左サイドから鋭い縦パスを打ち込んでMF南野拓実(ザルツブルク)の先制点をアシストすると、同36分にはFW大迫勇也(ブレーメン)のゴールを呼び込むミドルシュートを放つなど攻撃を牽引。その他にも、バルセロナやユベントスでのプレー経験を持つベテラン右SBのマルティン・カセレス(ラツィオ)らをドリブルで手玉に取り、強烈なインパクトを残した。試合後には、相手エースのFWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)も取材エリアでの去り際に中島の肩にポンと手を置き、笑顔でそのプレーを称えたほどだった。

 安間コーチはウルグアイ戦後、労いのメッセージを送ったというが、その返信が実に中島らしかったという。

「ウルグアイ戦で翔哉がカセレス選手や(CBのディエゴ・)ゴディン選手をきりきり舞いさせましたよね。そのカセレスが途中(後半19分)で交代していたので言ったんです。『カセレスの相手もっとちゃんとしてやれよ』って。そしたら、『誰ですか、それ?』と返ってきました。えっ、知らないのって感じですよ(笑)。翔哉には相手が誰かは関係ないんですよね」

「翔哉のトリッキーはトリッキーじゃない。遊びの延長というか、まさにアドリブ」

 現在の日本代表においては、中島が左サイドからカットインして放つ思い切りの良いミドルが攻撃のメインオプションの一つになっている。しかし、これはポルトガルに移籍して磨かれた武器ではなく、富山時代から習得に励んでいたプレー。安間コーチにとっては“想定内”だという。

「小刻みなタッチでのドリブルからミドルシュートを放つ練習はずっとやっていました。富山時代、午前中のチーム練習が終わって、昼食を挟んだ後、午後は一人でひたすらシュート。当時はキックの種類も少なく、枠に持っていくだけの技術もなかったですけれど、FC東京でもずっと反復練習を積んできた。繰り返すことでクオリティーが上がったわけですが、翔哉の場合はそれを試合できちんと体現しているので、そこは評価に値すると思います」

 ウルグアイ戦では、対峙したカセレスを高速シザースで翻弄したり、中盤で縦パスを受けた際にトラップして反転しながらドリブルに持ち込むテクニカルなプレーが何度も見られた。そのプレーのあまりの迫力に、左サイドでコンビを組んだDF長友佑都(ガラタサライ)は試合後、報道陣に対して「ドリブルお化け」という言葉で絶賛。安間コーチは、これらのプレー全てが「アドリブ」だと証言する。

「翔哉は外国籍選手なら抜けるという自信は昔から持っていました。飛び込まない日本人選手に比べて、1対1で真っ向勝負をしてくれる外国籍選手はかわしやすいし、抜きやすいと。翔哉からすれば、相手が来たからかわしているだけ。普通に歩いている僕に、いきなり股抜きをしてくる男ですからね(笑)。翔哉のトリッキーはトリッキーじゃない。遊びの延長というか、まさにアドリブです。無心でも体がそれを形にできるだけの練習はしているし、何より本人が楽しんでいる。見ている人に笑顔とか感動、良い感情をもたらしてくれるのが中島翔哉です」

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最終更新:11/15(木) 12:40
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