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出雲、全日本と2連勝。スター不在でも駅伝3冠に王手をかけた、今年の青山学院大学の強さの秘密とは

11/15(木) 6:10配信

週プレNEWS

10月8日の出雲(いずも)駅伝に続き、11月4日に行なわれた全日本大学駅伝も青山学院大が完勝した。熱田神宮(愛知)から伊勢神宮(三重)へと向かう全日本は青山学院にとって"鬼門"ともいえる大会だったが、2年ぶり2度目の優勝でチームのボルテージは上がっている。

大会2日前の会見では、「名づけて、メラメラ大作戦です」と、恒例の作戦名を発表した原 晋(はら・すすむ)監督。

レース後には「朝、テンションが上がってメラメラ度は85%までいきました。3~4区で50%に落ちましたが、7区森田でメラメラ度は100%。ゴールでは200%でしたよ」と上機嫌で、「優勝は素直にうれしいです。終わってみれば、こんなに学生たちが強かったのかと、あらためて感じましたね」と選手たちの活躍をたたえた。

全日本の祝勝会では、来年から同大学の地球社会共生学部の教授に就任することが発表されるなど、原監督のメディア露出は相変わらず。その一方で、今年のチームは地味な印象が否めない。

箱根駅伝を4連覇したチームの主力には、「山の神」と呼ばれた神野大地(かみの・だいち/現・東京陸協)を筆頭に、"華のある選手"がたくさんいた。

神野の同学年では高校時代からスター選手で、イケメン担当でもあった久保田和真(現・九電工)。光州ユニバーシアード競技大会のハーフマラソンで金メダルを獲得して、箱根駅伝は4年連続で7区を好走した小椋裕介(おぐら・ゆうすけ/現・ヤクルト)。その1学年下には、2年前の全日本8区で49秒差を大逆転させた一色恭志(いっしき・ただし/現・GOMアスリーツ)という大黒柱もいた。

記憶に新しい昨年の4年生も個性的だった。暑さには弱いが、学生駅伝で6度の区間賞を獲得したスピードランナー・田村和希(たむら・かずき/現・住友電気工業)。大学2年時に出場した東京マラソンで日本人2位(2時間11分34秒)に入り、アニメ好きの「オタクランナー」としても知られていた下田裕太(現・GMOアスリーツ)と、キャラが強いメンバーが注目を集めた。

それに比べて、今の選手たちは小粒になっている印象を受けるが、実際はどうなのか。「大エースはいない」と原監督は話しているものの、ひとりひとりを深掘りしていくと、キラリと光る個性を持っている。

まずは全日本7区で東海大を逆転し、勝負を決めた森田歩希(ほまれ)。全日本実業団駅伝などで活躍後、國學院大の駅伝監督を務めていた父(桂さん)を持つ二世ランナーだ。5000mの元・中学最高記録保持者で、高校1年の春には同種目で14分18秒をマークしている。

その後は左腓骨(ひこつ)を疲労骨折するなど故障に苦しんだが、大学2年時に5000mの自己ベストを3年ぶりに更新。同年の全日本では6区で区間賞を奪い、MVPもゲットしている。今年の箱根駅伝ではエースが集う2区で区間賞。一色のような力強さは感じられないが、ハイレベルな安定感が持ち味で、駅伝では最も計算できる選手だ。

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最終更新:11/15(木) 6:10
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