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“失言大臣”桜田五輪相を“恐怖新聞”読売が怖がる理由?

11/16(金) 7:00配信

文春オンライン

「恐怖新聞」をご存じだろうか。

「その新聞に書いてあることは後日、現実に起きる」「一日読むごとに100日寿命が縮む」という、つのだじろう先生の名作漫画。

 最近「これは恐怖新聞ではないか……」と感心してしまう新聞がある。読売新聞である。読売が書いた内容が後日現実となっているのだ。

 ここ1か月でもその「スクープ」はすごい。

読売を後追いする各紙という構図

 まずは10月11日。

「外国人労働者 永住可能に 新在留資格 熟練の技能 条件」

「政府、来春導入へ法案」

 1面見出しのあとには《外国人労働者の受け入れ拡大に向け、政府が来年4月の導入を目指す新制度の全容が10日、判明した。》とある。

 このあと各紙が追い、今まさにこれが国会で論議されているのはご承知の通り。

その3日後の10月14日。今度は、

「消費増税 来年10月実施 2%還元 中小店舗に補助」

「首相あす表明」

 またしても各紙は後追い。そして安倍首相は前日のこの記事どおりに増税を表明した。

政権が何を考えているか、読売を読めばわかる

 ああ、読売が書いたことは現実になるのである。読者の命は縮まらないが、他社の記者は命が100日縮む思いであろう。外国人労働者と消費税の「スクープ」。最近だけでも寿命が200日縮んだかもしれない。可哀そうな朝日新聞……。まさに読売=恐怖新聞説ではないか。

 政権が何を考えているか、読売を読めばわかる。新聞が時の権力に近くていいのか? 官報みたいでいいのか? という議論は当然あろう。一方で政権の動向を知るには便利。利用するしかない。

 さて、その外国人労働者=入管難民法の改正案が閣議決定されたのは11月2日だった。翌日の各紙の論評は読みごたえがあったが、ここでも存在感を発揮していたのが読売新聞だ。

 まず今回の制度が論議される前に基本的な疑問があった。

“技能実習制度が検証もされていないのに、なぜまた新しい制度が?”

“そもそも今回の案は「いつ」「誰が」言いだした?”

 である。

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最終更新:11/16(金) 7:00
文春オンライン

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