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「タブレット端末のブームはとっくに終わった」

11/16(金) 6:00配信

JBpress

 米国の市場会社IDCのレポートによると、今年(2018年)7~9月期におけるタブレット端末の世界出荷台数は3640万台で、前年同期から8.6%減少した。

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■ 一向に回復しないタブレット市場

 タブレット端末の昨年1年間における出荷台数は1億6350万台で、前年から6.5%減少した。そして今年1~3月は同11.7%減、4~6月は同13.5%減と、いずれも2桁減。7~9月は2桁減にならなかったことが唯一の明るい材料だった。

 しかし、タブレットの世界出荷台数は、2014年10~12月から前年実績を下回っており、これで16四半期連続の前年割れだ。

 ドイツのスタティスタはこの状況について、「タブレットのブームはとうに過ぎ去った」と表現している。米アップルが「iPad」の初代機を発売したのは2010年4月。その後タブレットはブームとなり、当時は前年比4倍以上を記録するなど、急成長を遂げていた。

 しかしその後、伸びは右肩下がりで推移。この4年間、前年割れが続いている(スタティスタのインフォグラフィックス)。

■ 頼みの綱のデタッチャブル型も減少

 IDCによると、この市場では、「スレート型」と呼ばれる従来型端末の出荷台数が今も減少している。

 一方、iPad ProやSurface Proに代表される「デタッチャブル型」(着脱式キーボードが用意される製品)は、これまで増加傾向にあり、市場全体の減少幅を縮小させる役割があると期待されていた。しかしデタッチャブルは4~6月に減少に転じ、この7~9月も13.1%減と大きく落ち込んでいる。

 タブレットは販売台数の減少に加え、利幅も縮小傾向にあるため、小規模メーカーが開発の優先順位を下げたり、市場から撤退したりしている。これにより、上位5社への集約が進んでいるという。また、上位5社の中でも、トップ2社と3位以降の間には大きな差があるとIDCは指摘している。

 7~9月期のメーカー別出荷台数は1位から、アップル、韓国サムスン電子、米アマゾン・ドットコム、中国ファーウェイ(華為技術)、中国レノボ・グループ(聯想集団)の順。

 このうち、首位のアップルは970万台を出荷し、シェアは26.6%。サムスンの出荷台数は530万台で、シェアは14.6%。アマゾンは、それぞれ440万台と12.0%。

 これら3社の出荷台数は、いずれも前年同期から減少している。アップルは6.1%減、サムスンは11.4%減、アマゾンは0.4%減。タブレット市場が落ち込む中、アマゾンは7月に開催した大型セール「Prime Day」の販売が好調で、減少が小幅にとどまった。

■ iPadのプラス成長が止まる

 首位のアップルの数値は、同社が先ごろ公表した7~9月期の販売台数と一致する。

 iPadの販売台数は、2014年1~3月から2017年1~3月まで、13四半期連続で前年割れが続いた。その後、2017年4~6月に3年半ぶりにプラスに転じ、それから今年4~6月まで5四半期連続でプラス成長が続いた。しかし、この7~9月は再びマイナスに転じた。

 アップルは先ごろ、デタッチャブル型である「iPad Pro」の新モデルを発売した。米マイクロソフト、米グーグル、サムスンもそれぞれ新モデルを市場投入している。このことから、IDCは「10~12月期以降、少なくとも当面の間、デタッチャブル型に回復が見られるのではないか」と予測している。

 (参考・関連記事)「世界タブレット市場、引き続き前年割れ」

小久保 重信

最終更新:12/7(金) 16:05
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