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RJCカーオブザイヤーに三菱「エクリプス クロス」が選ばれた事情

11/16(金) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● RJCカーオブザイヤーに 三菱「エクリプス クロス」

 日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)が主催する第28回(2019年次)カーオブザイヤーを三菱自動車の「エクリプス クロス」が受賞した。

 三菱「エクリプス クロス」は、三菱自動車が4年ぶりの新型車として投入したコンパクト・クロスオーバーSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)だ。

 今回、エクリプス クロスが栄冠に輝いた理由は「スタイリッシュなクーペスタイルのコンパクトSUVとして、その流麗なフォルムが高く評価されたことに加え、三菱自特有の電子制御4輪駆動技術『S―AWC』により高い走破性と操縦安定性を確保したこと。また新開発1.5L直噴ターボエンジン+スポーツモード付CVTは、中低速トルクを向上することで、活発な走行性能を実現したことが評価された」ものだ。

 三菱自動車がこのRJCカーオブザイヤーを受賞するのは、第16回(2007年次)の軽自動車「i(アイ)」以来で、実に12年ぶりとなる。

 筆者は、RJC会員であり、カーオブザイヤー選考委員としてツインリンクもてぎでの11月13日の最終選考会に臨んだ。

 2017年11月から2018年10月までに発表された国産車を対象として選ばれた「5ベスト」を現地で試乗し、最終選考投票を行った結果、三菱エクリプス クロスが予想以上に日産のセレナe―POWER、ホンダのクラリティPHEV、同CR―V、マツダのCX―8を大きく引き離す得点でトップとなった。

● 国産車は不正問題でスズキ、スバルが辞退 輸入車部門は「BMW X2」が受賞

 今回、国産車はスズキが完成車検査問題で第1次選考前にノミネートを辞退し、さらにスバルが完成車検査問題に関連したリコールにより、最終選考に残っていたフォレスターを直前になって辞退した。

 メーカーがせっかく新型車を投入しても、こうした不祥事でカーオブザイヤーのノミネートを辞退する状況がここ数年続いているのは、非常に残念なことであり、日本車の「ものづくり」への信頼が問われるような事態は、しっかりと払拭してもらわねばならない。

 三菱自動車も近年、燃費不正問題などで大きく揺れに揺れ、日産自動車の傘下に入るという格好に落ち着いたのは周知の事実。こうした中で今回、受賞したエクリプス クロスだが、実はルノー日産連合入りする前から三菱自が自前で開発していた世界戦略車である。

 全長4.4mのボディサイズのコンパクトSUVは今、世界で最も売れ筋のジャンルである。これに先立って、その流麗なフォルムがクーペスタイルSUVとして高く評価され「18年度グッドデザイン賞」も受賞している。

 一方、輸入車を対象とするRJCカーオブザイヤー・インポートは、最終選考に残った「6ベスト」の中からBMWの「BMW X2」が選ばれた。

 国産車が完成車検査問題による辞退が続出するなど、極めて寂しい状況であったのに対し、輸入車の新型車は粒ぞろいで活気があり、日本の輸入車市場の好調を物語るものとなっている。

 数多くの輸入車からBMW X2が選ばれた理由は「SUVとクーペを融合させたBMW独自のSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)としてアグレッシブなプロポーションが評価されたこと。加えて1.5L直列3気筒ターボ+7速DCTのFFモデルと2.0L直列4気筒ターボ+8速スポーツATの4WDモデルでダイレクトなステアリングとパワフルな走り、小回りの利く性能が評価された」ことによる。

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