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年収260万円で子供2人の家計は破綻寸前。専業主婦の妻がパートに出てくれれば…

11/16(金) 9:00配信

週刊SPA!

 15%を超える貧困率(等価可処分所得が中央値の半分を下回る相対的貧困者の割合)が社会問題となっている日本だが、その予備軍の増加も深刻化している。“ほぼ貧困”状態にある[年収300万円家族]のリアルに迫った――

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◆勤労意欲を欠いた妻と子育て費用の高さに家計は破綻寸前

●鈴木涼一さん(仮名・43歳)/世帯年収260万円/家族構成:妻+子供(5歳、7歳)

「どれだけ逼迫しているか妻に話してもピンときてないようで……」

 そう大きなため息をつくのは都内のデザイン事務所に勤める鈴木涼一さん(仮名・43歳)。

「20代は年収100万円台の年もあり、結婚するとか誰かを養うとか考えたこともありませんでした。全然モテませんので、このままずっと独身で生きていくもんだと思っていましたね」

 しかし、そんな鈴木さんに転機が訪れたのは35歳のとき。7歳年下の今の妻と出会い、人生のプランが大きく変わることになる。

「よく行っていた近所の安い飲み屋さんでたまたま知り合ったのですが、妙に話が合い、トントン拍子に付き合うことになりました。それまでは結婚願望なんて全然ないつもりだったんですが、『逃したら、もう絶対に一生孤独だ』と思うと、急に焦り始めて、交際半年ほどで結婚することになりました」

 結婚後、すぐに2人の子宝に恵まれることになる。

「習い事とか私立の受験とかにお金をかけなければ、なんとかなるかなって思っていました。それに結婚当時は妻のほうが年収も高くて、二人で500万円ほど。だから子供が大きくなれば、また職場復帰して収入も安定すると踏んでいたのですが……」

 しかし、都市部ならではの子育て事情に品川区在住の鈴木さんはまず苦しめられることになる。

「教材を買い揃えたり、イベントごとがあったり、正直、公立の小学校に行かせるだけでもこんなにお金がかかるとは思いませんでした。僕が小さい頃は、放課後は校庭や誰かの家でいつも遊んでいたので、娘もそれでいいと思っていたんですが、今は校庭も開放していないし、周りの子はだいたい習いごとしているので遊ぶ相手もいなくなってしまうようなんです。娘もやはり行きたいというので、今は格安のスイミングスクールに行かせていますが、下の子もいるし、これからもっとカネがかかると思うと、この先が怖いです」

 さらに鈴木さんはもう一つの大きな誤算に頭を悩ませる。

「当然、妻もまた働き始めてくれると思っていたんですが、まったくその気配がない。もともと事務職で仕事が好きってタイプではなかったのですが……。せめてパートで月5万円くらい稼いでくれれば、子供にもいろいろと我慢させなくても済むはずですし、そのうち貧乏を理由に子供がいじめられないか心配です。妻への愛情はもうないけど、子供は育てていかないといけないので」

 そう語る鈴木さんの悲壮な説得に子供たちの将来がかかっている。

<鈴木さんの苦悩>

子育てや貯蓄、将来に対する妻との埋められない深いギャップ

【1か月の収支】

月収      20万5000円

家賃      3万5000円

食費      4万円

外食費     1万円

水道光熱費   2万円

通信費     1万5000円

その他雑費   4万円

ローン・借金  1万5000円

こづかい    1万円

収支+5000円

(習い事の月謝など娘に関する出費は「その他雑費」)

― 年収300万円家族の苦悩 ―

日刊SPA!

最終更新:11/16(金) 9:00
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