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あらゆる大型船舶を自律航行する「無人船」に変えるという、ロールス・ロイスの野望

11/18(日) 14:14配信

WIRED.jp

「ヘルシンキ海上交通センターへ。出航許可ありがとうございます」。船長は無線でそう言うと、海上に何か見えないか、海上交通センターと協力しながら確認する。そこには大型船が1隻、そしてたくさんの小さなボートがおだやかな海を楽しんでいた。

【動画】ロールス・ロイス、アドヴァイス型障害物認識システム

船やボートは危険にもなりうるが、そんなものはこの船長にとっては問題にならない。ブリッジには大きなスクリーンがあり、拡張現実(AR)の画面で船の周囲の環境を映し出しているからだ。

人工知能(AI)によって性能を高めた映像を用いることで、船長はヘルシンキ港を出港しても自信をもってバルチック・ディスカヴァラー号を操舵できる。AIはほかのすべての航行者や陸地、航路標識を、評定、分類するのた。

このそう遠くない未来に現れるであろうヴィジョンは、ロールス・ロイスの船舶部門のものである(念のために言っておくと、自動車メーカーのロールス・ロイスとはオーナーが異なる)。

この架空のバルチック・ディスカヴァラー号の乗組員に提供される映像は、同社のアドヴァイス型障害物認識システム(Intelligent Awareness System、IAS)の一例だ。船のあちこちに取り付けられているセンサーからのデータを組み合わせることで、さらに優れた周辺の映像が乗組員にもたらされる。

しかし、それはこの計画の序章にすぎない。ロールス・ロイスは、カメラ、レーザー光を用いたLiDAR(ライダー)、そしてレーダーを用いることで、完全な自律航行船の製造を目指しているのだ。そしてそれは、すでに世界中で試験的に航行しているのである。

「タグボートやフェリー、近海輸送船などはすべて、完全な自律航行に適していると確信しています。毎晩帰宅できる地上の職員が船を監視するのです」。ロールス・ロイスの海上工学技術部門ディレクターのケヴィン・ダッフィーはこう語る。これらの船は現在、賃金を要求する人間(高くつき、しかも手痛い過ちを犯しかねない)に頼っているからだ。

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最終更新:11/18(日) 14:14
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