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おおさか東線開業で人の流れはどう変わるか

11/18(日) 4:50配信

東洋経済オンライン

 11月13日、JR西日本は2019年春の開業に向けて準備を進めている「おおさか東線」の北区間について、運行体系を発表するとともに、新設する南吹田駅と周辺の高架橋部分を報道陣に公開した。

【写真】開業まで半年を切った「おおさか東線」の報道公開の様子

 ここでは平成最後の新線開業となる同区間の現状をお伝えするとともに、その効果などを考えてみたい。

■新大阪と奈良方面を結ぶ新線

 おおさか東線は、JR京都線(東海道本線)の新大阪駅からJR学研都市線(片町線)放出(はなてん)駅を経由して、JR大和路線(関西本線)久宝寺にいたる20.3kmの路線だ。

 このルートの大半は、もともと城東貨物線という貨物専用線が走っており、ここに旅客列車が走れるよう駅の新設や複線化が行われている。建設主体は大阪府や大阪市、JR西日本などが出資している大阪外環状鉄道株式会社で、完成後は同社の施設をJR西日本とJR貨物が借り受け、運営する形となる。

 放出―久宝寺間9.2kmの通称「南区間」は2008年3月に開業しており、2018年3月に開業した衣摺加美北(きずりかみきた)駅を除く4つの新駅の利用者は、10年間で1.5倍ほどの伸びと順調だ。

 残る北区間は、南区間が開業する半年前の2007年11月に着工。工事は(1)新大阪駅におおさか東線用のホームを増設する工事、(2)新大阪駅―城東貨物線との合流地点まで線路を新設する工事、(3)城東貨物線を複線化する工事、(4)鴫野(しぎの)―放出で学研都市線の移設を伴う工事、の4つに大きく分けられる。

今回公開された南吹田駅とその前後は(2)にあたる。同区間については、以前にも工事の様子を取材しているので、その時の記事「開業まであと2年『おおさか東線』工事の現場」も参考にしていただきたい。

 新大阪駅を出発したおおさか東線の列車は、梅田貨物線の線路を進み、神崎川を渡ってすぐに分岐。30パーミルという急勾配で高架へと上がり、JR京都線をまたぎ越しながら大きく右にカーブする。

 前回の取材時にはまだコンクリートが打設されていなかったJR京都線の乗り越し部分だが、この日は既に線路や架線、信号設備なども設置されていた。

■特徴ある「南吹田駅」

 同じく、前回は高架橋が途切れた状態だった南吹田駅の先も完成しており、その先の神埼川橋梁へとつながっていた。神埼川橋梁は長さ171mの鋼製トラス橋で、列車はその先に設けられた神埼川信号所で城東貨物線と合流する。

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