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つい踊ってみたくなる? メジャーリーガーに日本の応援はどう映ったか

11/20(火) 8:30配信

webスポルティーバ

 日米野球で試合を記者席から眺めていると、守備につくメジャーリーガーの何人かがチラチラと後方の客席を見ている様子が見受けられた。

■ボールの軌道が不気味な高橋礼。 メジャーのスカウトをうならせた

 打席に入っていたのは侍ジャパンの外崎修汰(とのさき・しゅうた/西武)。その外崎といえば応援歌が独特だ。スタンドのファン、とくに外野席に陣取った侍ジャパンのファンたちは応援歌を熱唱し、やがて一斉にジャンプを始めた。普段から西武の試合を見ている人にとってはいつもの光景だが、初めて見る人には異様に映ったかもしれない。

 当然、メジャーリーガーたちもその様子を不思議そうに眺めていた。

 第2戦ではライトを守っていたウィット・メリフィールド(カンザスシティ・ロイヤルズ)は、間近で応援を聞いていたひとりだ。後日、メリフィールドに日本の応援を見て何を思っていたのかを尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「いや、ただ楽しんでいただけだよ。アメリカの応援とは随分と違うからね。日本の選手はそれぞれが自分の応援歌を持っているんだろう? だから、どの選手がどんな応援歌なのか覚えようとしていたんだ」

 どの選手の応援歌が耳に残ったのかを聞くと、こう笑顔で話してくれた。

「あの……昨日(第2戦)は3番を打っていて、初戦はリードオフマン(1番)だった選手さ。名前は何だっけ……」

 私が「山田哲人(ヤクルト)か?」と言うと、メリフィールドは「そう、ヤマダ!」と目を見開いて、その名前を口にした。

「彼の応援歌がお気に入りさ。ファンはこうやってやるんだよね」

 そう言って、メリフィールドは両手を上げて、その手を前後させた。

 山田の応援歌の冒頭、ファンは山田の名前をフルネームで叫びながらその動きをするのだが、メリフィールドはその様子を頭に叩き込んでいた。

 第5戦ではサードを守っていたエンリケ・フェルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)も、投球間に何度も外野スタンドに目をやっていた。初来日となったフェルナンデスにとって、日本の応援はとても新鮮だったようだ。

「『すごいなぁ』と思いながら見ていたんだ。それぞれの選手に応援歌があって、それに合わせて大合唱したり、飛び跳ねたり……見ているだけで楽しいよ。みんなが決まった動きをきちんとしている様子が、とてもクールに映ったよ」

 第2戦は日本が序盤から大量のリードを奪うなど、12-6と快勝したが、どれだけ点差がついても熱い応援を続けることにフェルナンデスは感心していた。

 一方で、こうした応援に慣れていない選手にとっては、実害をもたらすこともある。アメリカンフットボールには“クラウドノイズ”という観客が声援によって相手チームのプレーの邪魔をすることがあるが、日本の応援もメジャーリーガーにとっては時として“クラウドノイズ”になることがある。

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