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米中冷戦 日本4・0が生き残る道〈日本にとって北の核は悪くない〉【全文公開】ーー文藝春秋特選記事

2018/11/20(火) 7:00配信 有料

文春オンライン

米戦略国際問題研究所上級顧問 ルトワック氏

 日本の人々は、「個々の現場では強みを発揮できても大きな戦略を描くのは下手だ」という自己イメージを持っているようです。しかし、私の目からすれば、日本人は柔軟でありながら体系的な思考も可能で、戦略下手どころか、極めて高度な戦略文化を持っています。

 この国の400年の歴史を振り返れば、まず戦乱の世が続いていたところで徳川家康という大戦略家が「江戸幕府」という世界で最も精妙な政治体制をつくりあげ、内戦を完璧に封じ込めました(「日本1・0」)。

 続いて幕末期に西洋列強の脅威に直面した日本は、従来の「江戸システム」を捨て去り、見事に新しい「明治システム」を構築しました(「日本2・0」)。

 そして1945年の敗戦後、日本はまた新しい「戦後システム」を構築しました(「日本3・0」)。このシステムの最大の特徴は、弱みを強みに変えた点にあります。すなわち、米国が帝国陸・海軍の再建を禁じたわけですが、日本は「これからは軍ではなく経済に資金を回そう」と、軽武装路線に転換し、世界でも有数の経済大国となったのです。

 しかし、今、日本は、また新たなシステムを構築する必要に迫られています。激変する東アジア情勢に、もはや従来のシステムでは対応できません。戦後システムの基盤であった「日米同盟」を有効に活用しつつも、自前で眼前の危機にすばやく実践的に対応できるシステムが必要です。私はそれを、江戸、明治、戦後に続く「日本4・0」と名付けたいと思います。 本文:10,379文字 写真:4枚

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エドワード・ルトワック/文藝春秋 2018年12月号

最終更新:2018/11/20(火) 7:00
記事提供期間:2018/11/20(火)~2019/7/18(木)
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