この新しい治療法は、2019年の夏ごろまでには承認される(アメリカにて)見通しとのことです。
【 写真 】ピーナッツも。(大好きだから気を付ける…)食べ方を誤れば「死の危険性」もある食材、特に6番目はショックです!!
ピーナッツアレルギーを持つ人は、ピーナッツやピーナッツオイルを含むあらゆる食品の摂取により引き起こされる「アナフィラキシーショック」を起こさないため、日々の食生活に最新の注意を払っていることでしょう。
しかし、最近新たに発表された治療法を受ければ、少量であれば食べられるようになる可能性があると言うのです。
2018年11月18日(現地時間)に、米医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(New England Journal of Medicine)』に掲載された研究によると、ピーナッツアレルギーを持つ患者を対象に、ピーナッツ由来の経口免疫療法「AR101」を実施したところ…4~17歳の患者がピーナッツのタンパク質600mg(約ピーナッツ2粒分)を摂取することができたというのです。
この実験療法には、計551人の患者が参加していましたが、同じ療法を実施した18~55歳の患者には、大きな変化は見られなかったそうです。
ですが、今のところ米食品医薬品局(FDA)に承認されているピーナッツアレルギーの治療法は存在しないため、革新的な発見と言えるのです。
この研究の共同研究者であり、アレルギー専門医として活躍するスティーブン・ティルズ(Stephen Tilles)氏は科学ニュースサイト『ユリイカアラート!(EurekaAlert!)』に対して、こうコメントしていました。
「ピーナッツアレルギーを持つ子どもたちや若者たちを、『ピーナッツを含んだ食べ物を意図せずに摂取してしまう』という危険な事態から、これで守ることができるかもしれないと興奮しています。 9~12カ月にわたる実験的療法に参加した患者のうち3分の2が、結果として1日当たりピーナッツ2粒に相当する量を摂取できるようになったのです。これは非常に嬉しいことです。また患者の約半数は、1日当たり4粒に相当する量を摂取できるようになりました」とのこと。
同じく共同研究者で、アレルギー専門医のジェイ・リーバーマン(Jay Lieberman)も、「この治療法には即効性はないものの、アレルギー患者にとっては大きな突破口になるかもしれません」と、強く仮説を唱えていました。
「2019年後半には、病院で治療が受けられるようになるといいですね。そうすれば、治療を受けてピーナッツに耐えられるようになった患者は、誤食から体を守ることができますので…」と。
この治療法は現在、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認待ちとなっています。アレルギーに悩む方にとっては、非常に喜ばしいニュースではないでしょうか。
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