ここから本文です

【木村和久連載】ZOZO前澤氏には感謝。ジリ貧の男子ツアーを救え

11/23(金) 8:20配信

webスポルティーバ

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第180回

 今年10月に行なわれた日本オープンゴルフ選手権(10月11日~14日/神奈川県)をテレビの中継で見ていましたが、非常に地味な印象を受けました。

【写真】今季、話題となった「女子プロ」たち

 ギャラリーの数を見てみると、最終日で8011人。4日間トータルで2万1142人と、4日間とも1万人割れ、と惨憺(さんたん)たるものです。

 会場が横浜カントリークラブ(横浜市保土ヶ谷区)という、非常に恵まれたロケーションで、しかも天候に左右されるほどの状況ではなかったにもかかわらず、この数字。まさに”スター不在”を物語っているようです。

 日本オープンの入場者数で言えば、最近好成績を残しているのは、狭山ゴルフ・クラブ(埼玉県入間市)で行なわれた2016年の試合です。松山英樹選手が優勝を飾った大会で、4日間の観客動員数は4万5257人。それと比べると、今回はダブルスコア以上の差があります。

 NHKの視聴率も、今年は5%割れだったそうです。全盛時は10%に迫る勢いがあったのに、どうしたものやら……といった状態です。

 こうした日本の男子ツアーの現状を踏まえて、テレビ中継をはじめ、何かしら改善策はないか、考えてみたいと思います。

(1)テレブ中継のショーアップ化を図る
 日本オープンのテレビ中継で言えば、NHKのゴルフ中継は非常に真面目ですから、最高峰のタイトルを目指す戦いの、現場の張り詰めた空気感は十分に伝わってきました。それはそれで素晴らしいのですが、ちょっと違うような気がしないでもないです。

 つまり、臨場感があふれているから、選手が打っているとき、テレビの前にいるこっちまで、せんべいをかじってはダメ。音を立ててはいけない――そんなピリピリした雰囲気を感じてしまうのです。

 でも、所詮はテレビですからね。リビングで何をしようと、こっちの勝手でしょ。

 結局、演出に問題があるのではないでしょうか。選手が打ったらボールを追尾する、最新式の弾道CG解析システムで見せるとかはあってもいいですよね。PGAツアーじゃあ、お約束ですから。ぜひ、日本オープンでも導入してほしいです。

 淡々と現場の息遣いを伝えられても、テレビを見ているこっちが酸欠になりそうで、しんどいかなぁ……。

 NHKじゃあ、冗談のひとつも言えない雰囲気ですから、限界があります。民放の演出法を学ぶとか、いっそ民放に放映権を貸して、楽しめる中継にしてほしいです。

(2)スター不在
 これは、以前から言われてきたことです。現実的には、視聴率の取れるスター選手の出現を、日本人選手の中から出てくるのを待っていてもキリがありません。ゴルフがうまいとか、単に優勝するだけでは、スターにはなれませんし。

 手っ取り早い方法は、海外からスターを呼ぶ、という方法です。女子トーナメントのイ・ボミ選手なんか、いい例でしょう。一時期は、彼女が上位争いを演じていれば、視聴率が上がりました。

 そう考えると、アダム・スコット選手の日本オープン参戦は、いい足跡を残したんじゃないですか。今後も、優勝賞金をアップするなどして、海外の有名選手を招待しましょう。

 詳しいことは知りませんが、エージェントや代理店に活躍してもらって、試合出場がてら、CM撮影などの副業を依頼し、包括的に考えて、日本に来てもらう。そういう考えも、アリだと思います。

(3)でっかいことをやる
『ZOZO』の前澤友作社長がぶち上げ、来秋に実現する運びとなったPGAツアーを日本で開催させるプランは、大いに賛成です。日頃から、高額な絵画を購入したり、月旅行を計画したり、世間を騒がせていますが、このPGAツアー日本開催に限って言えば、満点をあげてもいいくらいの、ナイスなプランだと思います。

 同大会は「ZOZOチャンピオンシップ」と称され、来年の10月(24日~27日)に開催されるそうです。舞台となるのは、前澤社長の出身地である千葉県の習志野カントリークラブ。そこに、タイガー・ウッズをはじめ、PGAツアーで活躍するスター選手が集結し、さらに同ツアーで奮闘する松山選手はもちろん、日本ツアーで戦う日本人選手が何人か出場して”日米決戦”になれば、面白くなるでしょうね。

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

スポルティーバ
10月31日(水)発売

定価 本体1,593円+税

フィギュア特集『羽生結弦 新世界を拓く』
■羽生結弦インタビュー
■トロント公開練習フォトギャラリー
■アイスショープレイバック

あなたにおすすめの記事