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セカンドオピニオンが必要と思っていても実際の受診は3割

11/26(月) 7:00配信

NEWS ポストセブン

「ほかのお医者さんの意見も聞いてみたい」──病気で医者にかかったとき、そう思ったことはないだろうか。主治医のことは信じているし、その診断や治療方針に確たる疑問があるわけでもない。

 でも別の医師なら何と言うのだろう。手術を受けるか否かという一大決断でなくとも、「その診断・治療法でいいのか」「薬をこのまま飲み続けていいのか」など、医者を目の前にすると聞きにくいこともある。そんな正直な、そして不安がよぎる「直感」をどう解消すればいいのだろうか──。

◆聞いてみたい、でも嫌われたくない

 都内在住の長谷川真人氏(仮名、72)が振り返る。

「3年ほど前に主治医から『高血圧が気になるので、これからは降圧剤を飲み始めましょう』と言われました。付き合いが長い先生だし、これまでも頼りにしてきましたが、“本当に自分に必要なのか”と不安になってしまって。相談をしようかと思ったのですが、なかなか言い出せないまま、服用を始めることになりました」

 長谷川氏のように、病院での診断に疑問を抱く場面は誰にでもある。しかし、医者の理論的な説明を前に“何となくの不安”は言い出しにくい。しかも、人柄をよく知る主治医であればなおさらだ。かといって黙って別の病院に行くほどの不安ではない。そうした悩みを抱える患者は少なくない。北品川藤クリニック院長の石原藤樹医師が指摘する。

「病気の治療には様々なアプローチがあります。患者の年齢や病歴なども違うため、治療法に“絶対の正解”はありません。ですから、もし主治医の方針に少しでも疑問を持った場合、『別の医師』に『別の意見』を求めることが納得のいく治療法を選ぶうえで必要なステップです。こうした考え方を『セカンドオピニオン』といいます。しかし、“別の医師の意見を聞いてみたい”と思いながらも、実際には、“主治医に悪いから”と遠慮してしまい、セカンドオピニオンをためらってしまう患者は多い」

 石原医師の指摘を裏付けるデータがある。厚労省が全国の500病院を対象に行なった調査によれば、セカンドオピニオンが必要だと考える患者のうち、実際に「受けたことがある」と回答した割合は30.4%に留まった(平成23年受療行動調査)。

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