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【ボクシング】~Fanfare~我が入場曲 Vol.1 WBA世界バンタム級チャンピオン 井上尚弥[大橋]

11/26(月) 21:13配信

ベースボール・マガジン社WEB

会場のボルテージが一気に最高潮に達するのが「選手入場」。彼ら彼女らは、その日のために用意したお気に入りのコスチュームに身を包み、ぽっかりと光に照らし出された決闘場へと、一歩また一歩とゆっくり進んでいく。
「闘争心をかきたてるため」という者もいれば、「逃げ出したくなる気持ちを抑えるため」という者もきっといるだろう。
 1対1の戦いの場に向かう背中を後押ししてくれる──。選手たちは、それぞれの感性をフル稼働して、ふさわしい入場曲を選んでいる。
 曲調も多彩、歌詞のある曲であれば、その歌詞に込められたメッセージも。選手のセンスがあふれ、戦士たちの心情をなおいっそう理解する上では、入場曲はわれわれ第三者にとっても欠かせないアイテムだ。
 入場曲に込められた想いを選手自身に語ってもらう。第1回は、“モンスター”井上尚弥(大橋)。勇壮なインストルメンタルは、さらなるトップ・オブ・ザ・トップへと羽ばたく彼自身の現況にピッタリの名曲だ。

【この記事の写真】“モンスター”井上尚弥(大橋)

『Departure』佐藤直紀
~TBS系ドラマ 日曜劇場「GOOD LUCK!!」オリジナル・サウンドトラック~より
※佐藤氏は、いまや日本のドラマ・映画音楽になくてはならない存在の作曲家。WBC世界バンタム級チャンピオン、山中慎介が入場曲として使用していた『龍馬伝』のテーマ曲も同氏によるものだ。

意味は「出発」。
 言葉の意味合いと曲調がすごくフィットしたのが復帰戦(2015年12月29日、対ワルリト・パレナス=当時、フィリピン)で、その試合から使い始めました。

 あの曲を知ったのは、笠康次郎さん(現K&Wジム・チーフトレーナー)の引退試合(2008年8月14日、対方波見吉隆=伴流)で笠さんが使っていて。たしか自分が中学生のときだったかな。

 自分がいた小さなジム(井上ジム)で練習していたメンバーでは、笠さんとあと2人しかプロの選手がいなくて、ちっちゃな世界で見てたから、「スゴイ人」という存在でしかなかったんです。

 当時、笠さんは畑山(隆則)さんの真似をしていて(笑)、ジムでは「カッコいい」存在。まあ、本人には言いたくないですけどね(爆笑)。言うと、調子に乗るから(爆笑)。
 バンダナつけたり、シューズにフリンジつけたりしていて、とにかくカッコよかった。

 とにかく壮大な曲で、調べたら意味合いもいいので、「使おう」ということにしました。

※井上尚弥はプロデビュー戦(2012年10月2日、対クリソン・オマヤオ=フィリピン)から7戦目のサマートレック・ゴーキャットジム(タイ)戦(2014年9月5日)まで、WHAM!(ワム!)の『FREEDAM』を使用。8戦目のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)戦(2014年12月30日)だけ、韓国の人気グループBIGBANGの『BIGBANG』を採用した。

 WHAM!(ワム!)の『FREEDAM』は、デビュー戦の前にみんなで車に乗っているときにYouTubeとかで入場曲にする曲を探していて、「ノリ的にいいね!」みたいな話になって……。

 最初はマイケル・ジャクソンも候補になっていたんですよ!
その世代の方からは、「WHAM!に戻して!」っていう声もよく聞くんですが、すみません。『Departure』から変える気はないんです。

取材_本間 暁  写真_ボクシング・マガジン

ボクシング・マガジン編集部

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