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SB松田宣浩、実はチームで最も熱心にデータを活用する男

11/28(水) 11:00配信

NEWS ポストセブン

 本拠地ヤフオクドームの福岡ソフトバンクホークス・ロッカールーム側には「資料室」と呼ばれるデータチェックルームがある。何台ものモニターが設置されたその部屋の常連が、今季32本塁打を記録した松田宣浩・三塁手(35)だ。

【写真】映像データが表示されるスマホ

「毎試合、終了後に直行します。他にも柳田(悠岐)や長谷川(勇也)、森(唯斗)などもよくいますね。僕はまず、その試合の全打席を映像で振り返ります」(松田)

「感覚でプレーしている」タイプの印象が強い松田が、チームで最もデータチェックに熱心な選手というのは意外な事実だ。

「もちろん感覚が一番大切だと思っていますよ。ただ、情報というベースがあった上での感覚です。絶対に当たるわけではありませんが、傾向として、たとえばそのピッチャーが初球ストライクが多いのか、それともほとんどボールから入るのかを頭に入れて打席に立つのと、ノーデータでは結果が違ってくると思いますから」(松田)

 試合への準備では、主に相手投手の持ち球とその割合をグラフ化した資料を活用するそうだ。

「たとえばストレートは青とか、スライダーは赤、フォークは黒など色分けしてあるので、僕は相手投手をその色のバランスでイメージしています。『このピッチャーは赤が多めのタイプで、2ストライクに追い込まれたら一気に黒が多くなる』という感じです」(松田)

 配色で相手投手のデータをインプットするのは、いかにも感覚派の松田らしいやり方だ。そんな松田は、「年間140試合以上あるリーグ戦だからこそ、データに意味がある」と考える。

「試行回数が多くなれば、やはり傾向が出てくると思います。一発勝負ではなく、特に長丁場のシーズンでは重要ですね。たとえば、今シーズン、僕はホームランを32本打ったんですけど、打ったボールは、球種に関係なく、ストライクゾーンを9分割した時の一つの枠に収まるんです。データがすべて正しいとか、絶対に当たるとも思っていませんが、傾向として僕はデータを信用しています」(松田)

撮影■藤岡雅樹 取材・文■田中周治

※週刊ポスト2018年12月7日号

最終更新:11/28(水) 11:00
NEWS ポストセブン

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