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サークルKよ「さようなら!」

2018/11/30(金) 5:00配信

商業界オンライン

  今は「コンビニ評論家」などと名乗って仕事をしていますが、地方都市・浜松市出身の僕のファーストコンビニは、今から35年ぐらい前のサークルKでした。

 近所の酒屋や食料品店がオシャレになり、24時間営業して便利だなぁと。そのころは、ビートたけしさんが全盛で深夜のオールナイトニッポンなど、「深夜=若者」、よって「コンビニ=若者(特に男)」の店でした。

 今やコンビニは「シニアのお店」と言われていることは当時、誰も考えられなかったし、隔世の感があります。

 高校生の僕がサークルKで買っていたのは、おにぎりなどの中食ではなく、中京スポーツ(東京スポーツ)や週刊プロレス。当時、熱狂していたアントニオ猪木やUWFなどの情報収集の場だった。その当時の僕のGoogle 検索は、サークルKだった気がする。

1号店開店から38年の出来事でした

  そんなサークルKも、2018年11月29日AM10時、ファミリーマートとのブランド統合完了に伴い、尾西開明店(愛知県一宮市)が営業を終了、セレモニーが行われた。そして、11月30日をもって、"まるK"の愛称でお客さまから愛されたチェーンが1号店オープンから38年目にして日本から姿を消すこととなった。

  サークルKといえば、東海地方を中心に当時、人気絶頂だった荻野目洋子のテレビCMを覚えている40代以上の人も多いが、昨年、再びブレイクした『ダンシングヒーロー』のようにはいかなかった。

 サークルKがオープンした1980年代は小売業の雄はGMS(総合スーパー)でダイエーが君臨し、名古屋を中心とする東海地方はユニーが圧倒的で、ユニー株式会社内のサークルK事業部として、島田店(名古屋市天白区)を1号店として開店した。

 当時、アメリカの西海岸では本家のサークルKが展開されており、発祥がガソリンスタンドということもあり、日本でもガソリンスタンド併設店を基本に展開し、この“ナウい店舗”が日本にも増えていくんだろうと思ったりもしていた。

強く印象に残っている“チビ太のおでん” サークルKの商品といえば、赤塚不二夫の『おそ松くん』のキャラクターである"チビ太のおでん"がテレビCMのテーマソングとともに強く印象に残っている。

 こんにゃく・がんもどき・鳴門巻きが串刺しになったワンハンドで食べられるおでんは、

「スマホ時代の片手で食べる」今の時代に合っているのかもしれない。

 コンビニの焼き鳥を大手チェーンとして根付かせたのもサークルKで、ワンハンドファストフーズとしてファミリーマートとの経営統合後も一時展開を中止していたが、お客や報道に後押しされて復活し、発売から半年で1億本を売る人気商品となっている。

 男性をコアターゲットにしたボリュームのある弁当やメガスイーツなども専売特許だった。

 尾西開明店の日置店長は、「サークルK時代は、ボリュームのり弁とお茶のセットなどが人気だったが、時代とともにその特徴もなくなった。ボリュームシリーズは男性を意識した部分もあるが、名古屋のカサ増しを好む食文化とも合致していた」と話す。

 サークルKが店舗数で圧倒していた当時は大手チェーンの中では成人誌の品揃えが圧倒的だったのも特徴の1つで、成人誌を発行する出版社もサークルKを意識して本作りをしていたと話す業界関係者もいたくらいだ。

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