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カリフォルニアの「1,000年に一度の大干ばつ」は、希少種に有利に作用した

12/1(土) 14:10配信

WIRED.jp

南カリフォルニアに生息する「オオカンガルーネズミ」は、その名の通り、長い尻尾でバランスをとりながら巨大な後ろ足で飛び回るネズミだ。

地球を救うための「太陽光の操作」が、生態系を破壊する?

夜になると姿を現す彼らは、食料である植物の種を探して貯蔵庫に貯めこむ。食料調達をしていないときは、ほかのネズミとの縄張り争いで忙しい。自分よりも小さなネズミたちを抑え込んで草原を支配する一方で、キツネやヘビに出くわさないよう頑張っている。

しかし、そんなオオカンガルーネズミも無敵ではない。2012年には、気候変動によって激化した「1,000年に一度」の干ばつによって、オオカンガルーネズミを含むカリフォルニアの生態系が大混乱に陥った。

幸運なことに、科学者たちはこれを観察していた。彼らはオオカンガルーネズミをはじめとする400種を超える動植物が、乾ききった世界をどのように生き抜いたかを分析したのだ。

そして18年、その興味深い分析結果が発表された。気候変動が地球の貴重な生態系にどのような影響を与えるのか知りたい人には、よい出発点となるはずだ。

徐々に明らかになる「勝ち組・負け組」

カリフォルニア州のセントラルヴァレーは、単一栽培の大規模農業によって不毛の地になってしまっている。そうなる以前の姿を知るための入り口が、国定史跡に指定されているカリゾ平原だ。

春に野花が咲き乱れるこの平原では、ヒヨケムシといった節足動物やワキモンユタトカゲのような爬虫類、メンフクロウのような鳥類など、多種多様な生物が棲息している。これらすべてが、捕食し捕食されの生態系のなかで絶妙なバランスを保っているのだ。

こうした生物同士の関係性を追うために、研究者たちはすべての生物を捕獲・収集する必要があった。肉食哺乳類など一部の生物は、夜間にスポットライトを照らしながらクルマで追跡した。彼らの目が光ることを利用したのだ。昆虫やげっ歯類については罠を仕掛けた。気候がよくて花が開く(はずの)4月には、徒歩で巡って植物を調査した。

予想に違わず、植物は干ばつが始まった直後から影響を受けた。そしてこれが、植物の種を食料にしているオオカンガルーネズミにとって厄介な事態をもたらした。ただし、オオカンガルーネズミの数が激減したのは2年目になってからだ。それまでは、貯蔵した種で生き延びたと思われる。

その次に打撃を受けたのが肉食動物だった。フクロウやキツネ、ヘビたちは、もはや安定した食料源を失っていた。

一方で、オオカンガルーネズミなきあとのポジションを獲得しようと、様子見しているものたちもいた。もともと数が少なく、小型で、食料もあまり必要としない種が、2013年から15年の間に急増したのだ。ショートノーズド・カンガルーネズミ(short-nosed kangaroo rat)や、ミナミバッタマウスなどである。

げっ歯類だけではない。メンフクロウとニシマキバドリは干ばつ期の「負け組」になった一方で、フタオビチドリとオオミチバシリは「勝ち組」だった。また、ミジカバナヒョウトカゲは悪影響を受けたが、ワキモンユタトカゲは勢力を拡大した。

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最終更新:12/1(土) 14:10
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