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3年生の区間配置が神奈川大学のカギ。主力好調の國學院大學は1区がポイント。

12/5(水) 11:01配信

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今回で95回目を数える東京箱根間往復大学駅伝競走。2019年1月の箱根路では、23チームが健脚を競う。特色豊かな各チームが持つ、ポイントをそれぞれ紹介する。

神奈川大学

 <予選会3位> <前回大会13位> 9年連続、50回目

 悩む越川、荻野ら3年生の配置。
流れに乗れば上位進出も。

 文=折山淑美

 神奈川大は、前回の箱根駅伝では優勝した青山学院大学、2位に入った東洋大学と並んで「3強」の一角とみられていた。ところが、山上りの5区で区間最下位の大ブレーキを起こすと、その後も立て直しに苦戦。総合結果も13位に沈んだ。そのメンバーから主力の4年生がゴソッと抜けた今年は、駅伝シーズンでも苦戦が予想されていた。

 そんな中、大後栄治監督は予選会が今年からハーフマラソンに距離が延びたことも考慮し「今年は育成の年」と割り切ったトレーニングを実施。夏合宿も1年生と2年生の動きを見てペース配分や次の練習の設定を決めるなど、土台作りを重視したという。

 その成果が形になったのが、10月の予選会だった。

 大後監督は「うちは初ハーフの選手が結構いたので、あまり冒険はさせられなかった」と5位前後での通過を狙っていたというが、10kmを30分設定で走った上位グループだけでなく、下位5人のグループも安定した走り。チーム10番目の小笠原峰士(2年)も1時間4分44秒でフィニッシュし、総合10時間39分16秒の3位で本大会出場を決めた。

下級生の台頭がプラス要素。

 「今までハーフでは全然ダメだった4年生の多和田(涼介)がチーム3番の1時間3分16秒で走ってくれたり、2年生の北﨑(拓矢)と小笠原、1年生の川口(慧)ら新しい選手も出てきてくれたのは楽しみな要素。ただ、まだうちは層が薄いので、とにかくケガをさせられないという意識は常に頭にあります。あと2カ月は細心の注意を払いながらそれぞれに出た課題をつぶしていかなければいけない」

 そう大後監督は総括する。

 11月の前哨戦・全日本大学駅伝は前回優勝校としての出場で、8位以内のシード権を目指したいところだったが、無理は出来ない状況だった。主力は夏場から予選会のハーフマラソンを意識して作り上げた状態で、区間変更で短い距離の区間が増えた全日本にはなかなか対応しきれないというのが実情だった。

 大後監督の本音としては、予選会に出た選手の起用は5人程度に抑え、5000mで今年13分58秒77を出した杉優一郎(4年)や14分10秒15を出した成瀬隆一郎(2年)など、これまで実績のない選手を試してみたかったようだが、実際に試せたのは6区を走って区間7位になった森淳喜(3年)のみだった。

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最終更新:12/5(水) 11:01
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