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就活ルール廃止でさらにひどくなる?「ブラック・インターン」被害者たちが涙の告白

12/5(水) 6:10配信

週プレNEWS

経団連が正式決定した「就活ルール廃止」。これを機に企業の採用スタイルが多様化し、ますますインターンが盛んになるかもしれない。

が、しかし! すでにインターンを行なっている企業のなかには、学生たちから搾取しまくる"超ブラック"な事例が増えていた......。学生たちをむしばむ「酷使系インターン」の実態とは?

■「就活ルール廃止」でさらにひどくなる?
10月、新卒学生の就職活動の日程を定める「採用選考に関する指針」を、2021年春入社以降の新卒者が対象の就職・採用活動から廃止することを経団連が正式に発表し、大きな話題となった。

これまでのルールでは「大学3年生の3月に会社説明会。大学4年生の6月に採用選考が解禁」という流れになっていたが、経団連に加盟していない企業が選考を前倒しにしているなどの影響で、「時代遅れ」と指摘されていた。

だが、今回の発表を受け、大学側は就活の早期化や長期化を懸念。これに対して、政府は即座に反応し、「就活ルール廃止」に待ったをかけたが、形骸化はやむなしだろう。

今後はますます企業の採用スタイルも、これまでのような面接中心の短期間での選考から、「インターン」などでの就労体験を通じた、長期にわたる選考にシフトしていくと考えられている。学生をリアルなビジネスの場で働かせ、将来性があるかなどを見極めていくのだ。

だが一方で、インターンの中には学生を酷使&搾取するブラックなものも紛れているという。となると今後、その毒牙の餌食になる学生が増える可能性も......。

この記事では、昨今のインターン事情の変化と、意欲に満ちた学生たちをむしばむ「ブラック・インターン」の実態を紹介していく。

■今や学生の8割が参加するインターン
具体的なエピソードの前に昨今のインターン事情を紹介しておきたい。

まず今の学生にとって、インターンへ参加することは「ごく当たり前のこと」になっている。

例えば、株式会社マイナビが大学生・大学院生4466名を対象に今年3月に行なった調査では、インターンに参加したことがある学生は、前年の65・2%から78・7%に増加と、8割近い学生がインターンに参加しているという結果になった。

そもそも昨今のインターンは大きく2種類に分類される。

ひとつは学生を"お客さん"として受け入れる、おもてなし系のインターン。インターン本来の職場体験の意味合いが強いことが特徴で、主に大手企業が1、2日の短い期間で実施しているものが該当する。

もうひとつは、"ガチの兵隊"として学生に社員と同じ仕事をさせる、酷使系のインターン。期間は数ヵ月から1年以上と長期に及び、主にベンチャー企業や中小企業が採用している。そして、ブラック・インターンの温床となっているのがこちらのタイプなのだ。

■業務内容は社員と同じ。なのに交通費だけ......
では実際、どんなブラック・インターンがあるのだろうか? 高級弁当を企業や家庭向けに販売する、食品系ベンチャー企業のインターンに参加していた22歳の女性はこう証言する。

「『商品企画・営業』の触れ込みに惹(ひ)かれてインターンを始めたんですが、実際の業務はテレアポと、アポを得たところへの訪問営業がメインでした。募集要項が嘘にならないようにするためか、たまに会議に参加できたんですが、議事録を取る係で発言権はありませんでした。

またインターンなのでバイト代もなく、報酬はインセンティブ。しかも、10日出勤で3万、7日出勤で2万、5日出勤で1万という驚異の安さでした。8時間労働なので、余裕で最低時給割り込んでますよね......」

この女性の場合、テレアポ&訪問営業という、営業の中でもけっこうしんどい業務をやらされている。そのため、労働者と見なすこともでき、正当な報酬を受け取る権利があるはずだが、学生の無知、立場の弱さにつけ込んで不当な給与体系になっていたようだ。

さらに、「企画」「マーケティング」「コンサルティング」などの、学生が憧れやすい文言で誘い込むケースはほかにも見られた。

「飲食店のプロデュースを手がける会社の『マーケティング職』のインターンに行ったら、『定員がいっぱいになったから、先にちょっと現場経験積んでみない?』と言われ、系列グループが運営しているらしい、某繁華街にあるメイド喫茶で働かされたことがあります。

だまされやすい自分は『そういうものか』と働いてたんですが、1ヵ月たっても『マーケティング職』のインターンには呼ばれず、さすがにおかしいと気づいて逃げ出しました。ちなみに無給のインターンでしたね。普通にバイトしたほうがよかったです......」(21歳・女性)

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最終更新:12/6(木) 11:59
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