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【海外ボクシング】ウィークエンド・プレビュー 復活のロマチェンコがライト級統一戦

12/6(木) 15:55配信

ベースボール・マガジン社WEB

12月8日/ニューヨーク(アメリカ・ニューヨーク州)

★WBAスーパー・WBO世界ライト級タイトルマッチ12回戦
ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)対ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)

【この記事の写真】ウィークエンド・プレビュー

 パウンド・フォー・パウンドの不動王ワシル・ロマチェンコが7ヵ月ぶりのリングで、WBOチャンピオンのペドロサと王座統一戦に臨む。はじめの話はレイムンド・ベルトラン(メキシコ)との対戦だったが、そのベルトランを破って2階級制覇を果たしたホセ・ペドロサに相手が代わった。それでも順当にいけば、ロマチェンコが持つそのテクニック総ざらいのリング・サイエンス・ショーが堪能できるはず。

 ホルへ・リナレス(帝拳/ベネズエラ)に不覚のダウンを奪われながらも、あまりにも見事なボディショットでKO勝ちしたロマチェンコ。懐の深さで勝負するペドラサだが、2年前、ジャーボン
タ・デービス(アメリカ)がナチュラルタイミングで打ち込んでくるカウンターの餌食になっている。そんな実績を顧みなくても、実力の隔たりは大きいとみる。

 不安はただひとつ。ロマチェンコに負傷の影響があるかどうかだ。リナレス戦で右肩を痛めて手術を受けている。どこまでも精緻なロマチェンコの技法は、まず右ジャブで精細なデッサンを描き、右手で極彩の色を塗りあげる。ときには右の返しでエンドマークのサインを施す。高密度のそんなボ
クシングに、狂いは生じていないか。30歳のウクライナ人は強靱な精神を併せ持つだけに、その可能性はきわめて低い。多彩な技で築くミラクルテクニックを存分に楽しみたい。
 この試合はWOWOWが生中継する。

★WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦
アイザック・ドグボエ(ガーナ)対エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)

 2018年を迎える以前、アイザック・ドグボエはアフリカに浮遊する惑星群のひとつと見られていた。ところが、一発強打のセサール・フアレス(メキシコ)を豪快なTKOで破り暫定王座を獲得。ノニト・ドネア(フィリピン)を食った不敗の正規王者ジェシー・マグダレノ(アメリカ)との統一戦でもKO勝ち。さらには日本の大竹秀典(金子)を初回で粉砕し、その強打が大きな注目の的になった。ただ、3度目の防衛は楽な相手ではない。

 エマヌエル・ナバレッテは連打型の倒し屋。決して上手とは言えないが、サウスポースタイルを頻繁に織り交ぜながら、ストレート系のパンチを軸に連打を畳みかけてくる。ここ最近は20連勝、8連続KOもマーク。その勝ち星にはジョン・ジェミーノ、ヘロン・ポーラス(ともにフィリピン)と手強いところも含まれている。

 一発の威力で上回るドグボエが、やや守りの甘いメキシカンを圧倒するとみるが、もし、ナバレッテの嵐のような連打に直面すれば、波乱も考えられる。

 同じカードでNABF北米ライト級王座決定戦に出場するテオフィモ・ロペス(ホンジュラス/アメリカ)も楽しみだ。とても活発なボクシングを見せる。しかし、対戦するメイソン・メナード(アメリカ)の破壊力は抜群。流れ次第ではとてもスリリングな展開になるかもしれない。

 もうひとつ、期待のウェルター級ブライアン・セバーロ(アメリカ)が38戦のキャリアを持つダニエル・カルサダ(メキシコ)と6回戦。2016年のゴールデングローブ、、2017年の全米選手権チャンピオンのセバーロはプロ6戦目(5勝3KO)。ここは危なげなく切り抜けたい。

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