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上沼恵美子へのとんでもない暴言が出た理由

12/6(木) 18:30配信

東洋経済オンライン

 また、仕事なら取引先や消費者、漫才なら聞き手や裏方のスタッフなど、「他人がいてはじめて成立する」という現実を繰り返し自分に言い聞かせることも必要でしょう。もしそれらの人々に感謝できなかったとしても尊重はすべきであり、それすらできないから「誰かに勝ちたい」「すごいと言わせたい」という相対的な思考から抜け出せないのです。

■飲酒の具体的なガイドラインが必要

 人間なら誰しもがミスをするものであり、重要なのは、そのときにどういう姿勢を見せるか。その点、ツイッターでの謝罪にとどまっている2人の対応には疑問を感じてしまいます。

 その疑問は、所属事務所のよしもとクリエイティブ・エージェンシーに対しても同様。前述したように先輩の今田さんらが懸命にフォローしていますが、個人レベルでは回収できない状態になる前に、何らかの姿勢を見せるべきでした。

 彼らはファンあっての人気商売だけに、「もし上沼さんが許してくれても、世間の人々が許さない」という状態では仕事にならないはず。まだ上沼さんはコメントを発表していませんが、今回の発言は名誉毀損にも該当しかねないものであり、反響の大きさを踏まえても、水面下ではなく公の場で謝罪と処分の発表が必要でしょう。

 もう1つ会社として求められるのは、あらためて再発防止策を考えること。芸能人にしろビジネスパーソンにしろ、表に出て仕事する人にとって「飲酒とSNS」の相性は最悪。たとえば、「酔って覚えていないけど普通にしゃべっていた」「記憶がないけどちゃんと家に帰れた」というケースがあるように過信は禁物であり、「お酒を飲むと、どんなことをしてしまうかわからない」と考えるのが自然です。

 よしもとクリエイティブ・エージェンシーも当然それをわかっていて、SNS講習も行っていたそうですが、今回の騒動で「それだけでは足りない」ということが明らかになりました。「お酒を飲んだらSNSはしない」と決めていても、思っていた以上に酔ってしまったときはやってしまうのが人間です。

 それだけに「飲んだらやるな、飲むならやるな」などのステレオタイプなコピーではなく、スマートフォンをすぐに使えないところに置く、食事の写真や動画をアップしたい人も飲みはじめる前までにとどめるなどの具体的なガイドラインが必要でしょう。

木村 隆志 :コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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