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イニエスタが語る「自分のいないクラシコと仲間たちへの思い」

12/7(金) 16:10配信

クーリエ・ジャポン

日本時間10月29日の深夜にカンプ・ノウでおこなわれた2018年のエル・クラシコ。FCバルセロナとレアル・マドリードが火花を散らした「伝統の一戦」では、ルイス・スアレスがハットトリックを記録し、5-1でFCバルセロナが圧勝した。

だがこの試合前、バルサファンの心は穏やかではなかった。怪我によるメッシの欠場、そしてなによりも16年間バルサを支えてきたイニエスタの不在──。

日本へ去ってしまったいまでも、バルサファンそしてスペイン国民のイニエスタ愛は冷めることはない。みんな、彼がどうしているか気になっているのだ。

スペイン「バングアルディア」紙が、クラシコ当日に1万km以上も離れた地でおこなったイニエスタの貴重なインタビューを掲載する。

元キャプテンは元町の自宅からダゾーンでクラシコを観戦

エル・クラシコは、クラブの未来に影響を与える試合だ。

新しい選手が起用されてチームが生まれ変わることもあり、常に刺激的だ。だが今回のクラシコの特徴は、なんといってもノスタルジックな思いがつきまとうことだ。

誰もがクリスティアーノ・ロナウドがいなくなってレアル・マドリードがゴール数を減らすことや、リオネル・メッシが怪我で出場できず両チームの力が五分五分になるといったことを話題にしている。

さらに今回は2004年以来、初めてアンドレス・イニエスタがいないクラシコになったことも忘れてはいけない。元バルサのキャプテン、イニエスタはこの夏、日本へ旅立ったのだ。


これまで38回クラシコに出場した選手にとって、この試合を無視することなんてできない。人生のうち丸2日間──正確には49時間53分、イニエスタはレアルと戦ったことになる。

さらにいえばバルサの1軍で16年間プレーしてきた人間が、クラシコに背を向けられるわけがない。しかもクラブ退団後、バルセロナを、そして祖国を離れて初のクラシコとなればなおさらだ。

カンプ・ノウから遠く離れても、イニエスタは「ロッカールームの仲間たち」(彼は「元チームメイト」とは言いたがらない)に寄り添っている。

「今シーズンはじめて、バルサの試合を最初から最後まで観ることになるよ」とイニエスタは言う。

リーガ・エスパニョーラやUEFAチャンピオンズリーグの放映権を持つスポーツチャンネル「DAZN(ダゾーン)」のおかげで、日本でもクラシコに釘付けになれるのだ。

服部半蔵の刀のようにシャープなパスが持ち味だった彼は、いまはヴィッセル神戸でプレーしている。だが、イニエスタは永遠に「バルサの選手」として記憶されるだろう。

いつもはしつこいディフェンスから逃れ、敵の蹴りを交わすことに慣れた彼も、今夜はあくびをかみ殺し、睡魔と戦うことになる。夏時間の終わりは、彼にとってさらに不利となる。試合開始は、日本時間0時過ぎなのだ。

神戸の商業地区、元町の近くにあるイニエスタの新居には数日前から彼の妻アナの家族が訪問中だ。

「みんなで観戦することになると思うよ。全員が最後まで起きていられるかはわからないけどね」と、イニエスタは言う。そんな彼は、間違いなくこの試合を最後まで見届けることだろう。

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